先日、辻井伸行さんのピアノコンサートが、シンガポールのエスプラネードで行われ観に行ってきた。![]()
生まれつき盲目のピアニスト、辻井さんのピアノを生で聞けるとは思ってもいなかった。数年前、彼がアメリカの有名なコンクール,ヴァンクライバーンで優勝したのをテレビで観て、ドキュメンタリーや、彼の母親の手記、今日の風何色?を読んでいたので、すばらしいピアニストであることは知っていた。
私はほとんどピアノの知識はないし、バイエル程度で、自分で弾けるものはクラシックでもなく、ポップスを少し趣味で弾くくらいであるのだが、それでも辻井さんの演奏には本当に感動した。神の手て、このことなんだと実際に観て思ってしまった。彼は視力がない代わりにすばらしい音感と神の手を授かったのだと、演奏を聞いた誰もが思ったに違いない。ドビュッシーと、ショパンを弾いてくれた。どれもすばらしく、またアンコールを5曲、サービスしてくれた。![]()
特に最後の曲『英雄ポロネーズ』が私は好きだった。力強く大胆、この曲は辻井さんが生後8ヶ月の時、プーニンが弾く『英雄ポロネーズ』を聞くとご機嫌になり、毎日聞かせたところ、ある日CDに傷がつき、別のピアニストのを買ったら、泣き止まなかったので、またプーニンを買ったら泣き止んだという、エピソードがある。元アナウンサーであるお母さんが、彼の耳の敏感さに気づいた曲でもあるようだ。
子供を持つ母親として、お母さんの努力は大変なものであっただろうと、想像できる。この母にしてこの子供なんだろうな、と改めて感じた。
日常を忘れる、すばらしい時間を過ごすことができた。感動。![]()






