こんな時だからこそ、この本を読んでほしいと思います。
私がこの本を読んだのは去年末のこと。テッド(愛犬)がお星様になって何もする気が起きなくて数ヶ月間ずっと泣いてばかりいた時に、ふとミッシェルオバマの出演している番組をテレビで観たのがきっかけでした。そうだ、ずっと読もうと思っていたんだ!そしてキンドルで購入。584ページとかなりの長編でしたが読み終えた後はものすごく元気になれました。
第一部:Becoming Me
第二部:Becoming Us
第三部:Becoming More
第一部は両親と兄一人という家族構成。裕福ではなかったけれど家族に愛され成長したミッシェル。幼少期から進学、弁護士になるまで、そしてバラクオバマとの出会いが書かれています。
両親はきちんと幼いミッシェルに向き合い、子供達に完璧であることを求めなかった。
以下抜粋:
両親とも人生の厳しい局面を耳ざわりのいい言葉で濁すことはなかった。例えば、ある夏に兄は新しく買った自転車に乗って東のミシガン湖に行き、レインボービーチ沿いの小路で水辺の風を感じていた。だが、すかさず警官に目をつけられて自転車泥棒を疑われた。黒人少年が新品の自転車に乗っているなんておかしいというわけだ(自身もアフリカ系アメリカ人だったその警官は、最終的に母から激しく責められて兄に謝罪をさせられた)。こういうことは不公平だけれど、残念ながら珍しくないのだと両親は言った。肌の色のせいで、私たちは弱い立場にある。これはこの先もずっと付き合っていかなければならない事実なのだと。
今になって考えると、母の教育精神はすばらしく、私にはほとんど真似できないものだ。禅の精神のように物事に動じず、バランス感覚が優れていた。友達の中には、母親が子供に構い過ぎて我が子の喜びも悲しみも自分のことのように思ってしまうケースもあれば、両親ともじぶんの問題に手一杯であまりかまってもらえない子もたくさんいた。その点、うちの母はいつも落ち着いていた。性急に判断を下すこともなければ子供にあれこれ干渉することもなかった。私たち子供の心の状態を観察し、いずれ訪れるさまざまな辛苦や成功について慈悲あふれる教えを説いた。私たち子供にとってうまくいかないことがあっても、少ししか同情しなかった。私たちが何か大きなことを成し遂げれば、自分も嬉しいのだとわからせる範囲で褒め、決して褒められること自体が目的にならないよう節度を保った。母は兄と私にいつでも愛情を注いてくれたが、過剰に世話を焼くことはなかった。目的は私たちを外の世界に送り出すことだった。「私は赤ちゃんを育てているんじゃないの。大人を成長させているの。」と母はよく言っていた。
今考えると、母の行動の裏には全て、自分は子供たちを大人に育て上げたのだという口には出さない自信があった。私たちは自分で自分の決定を下した。私たちの人生は私たちのもので、母のものではなく、この先もずっと変わらないのだから。
本当にその通り!ミッシェルの母のような教育精神を持つことは並大抵のことではないし、ほとんどの母親は子供に過剰な考えを押し付けてしまうと思うのです。でもそれは間違っている。子供の人生は子供のもの。最初からそう分かっていて子供を育てあげたミッシェルの母親は素晴らしい!
第二部は結婚、出産、子育て、自分のキャリアそして大統領選へと向かうまでが描かれています。時にはユーモアたっぷりに、時にはひどい中傷を受けたりしたことなど、とても正直な気持ちが表れています。
第三部は大統領選を戦い抜き、夫を支え励まし、アメリカ史上初の黒人ファーストレディになりホワイトハウスでの生活を始めた際の批判や中傷をどう受け入ればいいのかの葛藤も描いています。そしてオバマ大統領任期を終えた次の大統領への違和感など。
他にも妻として、母として、そして一人の女性として、また人間として共感できることや見習いたいこと、そんな凄いこと絶対できないよ、みたいなこといろいろと書かれています。
たくさん抜粋したいページがありますが、キリがないので、是非この機会にものすごく分厚い本ですが、読んでみてはいかがでしょうか。私はこれを読み終えた後、とても前向きな気持ちになれました。そして元気が出ました。時間はかかりますが読む価値はあると思います。
