インフルエンザ発症

まぁ、感染し放題の環境ではあったけれど、それでも十数年一度もやられたことは無かった


自分の体力と免疫力を甘くみていたんだろなー



ある日、あれ?なんだか…?ってうちにスコーンと落ちた

呼吸と合わせるように背中がゾクゾクとざわつき、寝ていても身体の節々が駄々をこねた

あー、なんでだろ?
忙しい時期なのに悪いなー

そんな日を三日過ごし、仕事復帰した





ただ寝ていただけの数日間、おかしな夢をいくつもみた

昼夜の感覚も無くし、仕事を休み続けることがこの上なく申し訳ない気になった

人として、×印をつけられたような大層な気にもなった



ようやく出勤できたその日の朝、同僚に神妙な顔で言われた

『そろそろ歳を感じてきたか?』と。






気だけでは、吹き飛ばせない病がある

体力が落ちると心までどこかへもっていかれることがある





ちょうど寝込む少し前、ある人と電話で話した



『本能には全力なのに、現実には無気力なんだよな』




私の半分はよく知っているその人がそう思うなら、そうなのかもしれない




その時は笑いながら、そうなんかなーって感じていた







夢うつつで眠り続けた二日を過ぎ、三日目に現実を受け止め、こわくなった


いつか、思うようにならない身体になった時
私はどうしているんだろう







そして、身体も復調し気持ちも戻った今


そんな不安を奥底にしまい込んでしまえることにシメシメとしつつ日常を過ごしてゆく







現実ってナンだ
将来ってナンだ
今までやってきたんだ
この先だってやっていける





何ももたない私が言ってしまえる、たったひとつの無謀な自信だ





そこにひとつ目標を掲げるなら

健康第一!!







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プヨ太郎の赤いほっぺた


少し熱が上がってきたのか、まぶたが重そうに見えた


チビ太郎は兄の隣で寝転んでいた




いっつも笑って喧嘩して手を出すのはチビ太郎の方

情けないような顔してバツが悪そうにこらえるプヨ太郎



そんな“いつも”を今日は一度も目にしなかった




チビ太郎は優しい
その優しさを口にするのがカッコ悪いと思ってるだけ





『今日はお疲れさま。おやすみなさい』を残してゆるゆると運転席に乗り込んだ姉
後部席にチョコンと座った二人を見送ったら

急に自分が年を取った気がした




もう若くはないことはショウチノスケ
その隣に、まだイケると思ってる往生際の悪さも隠し持ってる


 


彼らをいつかは遠く感じてしまう時がくるのかもしれない

顔を見たいと思ってもすぐに向かえないこともあるんだろう

いつまでもいつまでも、二人が仲違いすることなく寄り添える関係でいてほしい






私たち姉弟はこのまんまでいられるのだろうか

特別に仲が良いとまでは思ったことはない

ガキんちょの時には出来なかった話を、心配をかけてかけられ、想い合うことを、配慮することをし合えていれば
この先も互いに感じられる距離でいられるんじゃないのかな






私、長生きできるといい
父も母も姉も弟も、みーんな見送ってから
彼ら二人に見送られたい






お父さん、お参りを断念したあなたの分まで存分に声を掛けてきましたよ


その気持ちは彼に届いていてほしい




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鞄を買った


きっと連れて帰るんでしょ?
白いワタシがそう言ったから


黒いワタシも実は先に呟いていた
お前が決めたことなんだろ




白いヤツはこうも言った
長生きなさい
しっかり働きなさい
人前では笑いなさい、と。





不謹慎でもいいじゃないか
生きてるってことを喜びを嬉しさを哀しみを味わえることはこれ以上ない幸せなんだから



望みひとつ
の手で握りつぶせる と、思えるうちは

私が歩きたい道をカツカツと進んでいこう





その匂いだけを求めて









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