ずーっとふり続く雨はやみはしなかった
仕事を終え、車に乗り込んで少しは考えた
駐車場を出る時、行き交う車のタイミングも右折にはバッチリ
でも左へハンドルを切った
途中で小降りになるかもしれない
そう願ったけれど
ワイパー越しにどんどん強くなる雨
もう、やむことを期待すらできなかったけれど引き返しはしなかった
トンネルをくぐり最後の左折
思い立った今日がその時なんだ
駐車場への鳥居をくぐった
大雨の中、係の方がそれ意味ある?程度のビニール傘を携え出て来てくれた
300円を渡す間にも開けた窓からザーザーふりこむ雨
制服のスカートはすでに色が変わった
降りる前にスマホが鳴った
“なーにお気楽なこと言っちゃってんだ”
返信せずに画面を閉じた
右のポッケにお札と小銭
左のポッケにスマホ
しっかり傘を握ってドアを開けた
横なぶりの雨はどんどんスカート下を濡らしてく
木々の下に入ると少しはやわらいだ気もした
若いお母さんと子どもらしき二人とすれ違う
子供ちゃんの方は傘は持たず合羽も着ていない、と
潔し!!(°∀° )/
ついに階段を捉える
いやーやっぱスゲエなオイ
久しぶりの光景にワクワク
雨の染み込んだ靴でずんずんのぼる
濡れた落ち葉に滑りそうでドキドキ
ハアハアいう声も少しずつ大きくなる
やっぱツラいな、これが歳をとるっつーことか
上りきって振り向いた景色はお天気どおり
んー晴れた日に見たかった
本来なら向こう側にきれいな海が見えるんだよ
知ってるからわかるけど、これじゃあ海ってわかんないじゃーん
こんなもんだワタシは
そうそう思い通りにいかないことばっかでも、うん悪くない
好きでやってるんだいいじゃねーか
快晴でなくたってどっかに太陽はいるんだし
息切れしながらお参りしたあとベンチに座る
バタバタと落ちる雨音が心地いい
神聖でないカラダで神聖な眺めをひたすら目に映した
巫女さんの前に並ぶビニールカバーのかかった台の上のお守りたち
雨のかかるカバー越しには余計によくわからず巫女さんに頼った
祈るってなんだろね
何もできない私にはそれしか手段がない
許されなくとも勝手にしちゃうんだけどー
思ったものを手に入れ気分は上々
階段を下りる足取りも軽い軽い
実際には転倒に備えてゆるりゆるり(・∀・)
でも、ね
上った時みたいに息切れはしなかったの
降りたあとも膝ガクガクしなかったしね
(๑•̀ㅂ•́)و イェスッ!!
車の周りには大きな水溜まり
ズブズブと最後の歩を進めようやく終了
ボトボトになった手でスマホを出して返信した
先のことはいい
ジブンの中で願わないってのはできないけれど、思ってはいない
今と少しの先を思っていられればそれでいい
じ こ ま ん ぞ く
なんでもヒトリでできるっつーもんです



