本屋で探しものをしていたら、携帯電話が鳴りだした
『モシモ…』
『メール見た!?』
私の声をかき消すほどの声だった
『あ、気付かんかったやー
どしたん?』
『人のことワロテル場合ちゃうでー
ヒヒヒー 仲間やったで』
『なんよー キモチワルイなぁ
何よぉ??』
『今な、○○○におんねんけどな…』
『あ、私もいてんでー
本屋さんやけどな』
『マジで!?すぐコッチ来てよ!!』
『そっかー 本探したら行くな
で、何なんよ!?』
『はよ急いで!!
出でったら終わりやん!!
○○にいてるからな!!』
そして、自分勝手に電話を切った
(´Д`;) ナンヤッチュウネン…
彼女を見つけ、
『○○ちゃんっ(*^ー^)ノ』って、声掛けたら
『アホっ 見つかる!!(`×´)
ほら、あそこ
あのグレーのパーカーの人( ̄▽+ ̄)』
『なんよ、もぉ… !!!!!!!!!』
(((( ;°Д°)))) ヒィーッ
デデデ、デ、デコめっちゃ広ッ!!
記憶が走馬灯のように巡った
爽やかな笑顔
細く、笑うとさらに細くなる目が愛おしかった
ボールを追い掛ける姿
学生服も好きだったけれど、ユニフォームを来た彼の方がもっと好きだった
待ってる私に、いつも走って駆け寄ってきてくれた
うそプー
記憶が巡ったのは今で、あの時はそんな余裕なんかなかった、、、
彼はだいぶキテた
デコ、が。
そういえばサラサラの柔らかい髪の毛だったもんなー
いやぁ、まさかこーんな未来は予想もしていなかったけれど(笑)
『ね、同類でしょ(σ・∀・)σ』
得意げに彼女はそう言った
だから、言い返してやった
『サッパリしてるんと、散らかしてるんと一緒にせんといて( ̄∀ ̄)』
夏の終わりに同窓会があった
彼女の当時の彼は、見事に禿げ散らかしていた
ささやかな抵抗か大いなる抵抗か、ウッスラと前髪を伸ばし気味で。
哀しくも可笑しい現実を目の当たりにして、私たちはかなり同窓会を堪能した
そのあとも同級生の集まりには、ずぅーっとネタになっていた
間違いなく、これからは私もそこに加わることになるんだろう
彼に声を掛けるつもりは二人とも無かった
さすがに二十年振りだ
それに、なんて声を掛ければよいのか思いつかなかった
『あー ○○○ちゃん』
よく通る声で、突然呼びかけられた
近所のスナックのママさんに。
『買い物? 元気?
最近見かけないなーと思ってたんよ』
“そうだろ
話が長くなるから、ゴミ出しは時間を早めたんだから”
お愛想だけは良いワタシは
ほんの少しだけ話をして、友達を待たせると悪いから
と、その場をあとにしようと向き直った
コ、コ、コッチ見てるぅ (°∀°;)
あのオバン
どうしてくれよう
淡い過去
時戻せるなら
少しだけ (字余り)
『○○君?』 そう云うしかなかった
ここで、素知らぬふりするのも女がすたる
覚悟を決めて友達と共に近寄った
『おー 髪の毛伸びたなぁ』
『うん。あれから切ってないの』
そんなワケはない
平安かッ つうの
『今でも仲イイんかぁ』
『なんか、そうかなーって二人で言ってたんだー』
まさか、観察していたとは言えない
『ホンマぁ!? オッサンになったやろぉー』
やっぱり、なくなりそうな目をして笑った
少しだけときめいた(/∀\*)
『いいよ 潔くて(^-^)』
バカッ
ワタシのバカッ
つい口に出ちゃった…
『おーコレなっ
○○○の分、毛根わけてくれよー』
あぁ、こんな性格でほんっとよかった
影落とされちゃあ、恨まれ日記に書かれかれない
あの頃と同じ呼び方で名前を口にした彼を
やっぱり好きでよかった
禿げも進行しつつあるが、彼の心も寛容になっている
あ、またハッキリハゲとか書いちゃったよ(・∀・)
夏にあった同窓会のコト
今も続けているサッカーのコト
もうすぐ予定日だという奥さんのコト
結婚して二年になる友達の年下のダンナのコト
未だ結婚の気配すらない私のコト
あの頃 + 二十年
変わったことも、変わらないこともたくさんあった
衝撃的瞬間!!あの人は今!?
は、無事に着地点を見つけ
笑いの絶えない楽しい時間だった
『結婚する気ないんか?
一回は、やってみたらええのに
もったいないなぁー』
アホか
する気はあんだよッ
できねーだけだッ (`ヘ´#)
泣いてもいいですか? (´;ω;`)
『誰か、イイ人いてない?』
友達が、そう訊いた
『そうやなぁ
独身のやつなぁ
チームに一人だけおるな』
彼は、そう答えた
『今度、ゲーム観においでよ
そいつも来ると思うで
巧いし、顔も悪くはないし』
(人゜∀゜)♪ 行くー!!
そう声を上げたのもつかの間…
『めっちゃ口臭いけどな』
嗚呼、無情
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