こんばんは!マロンですほっこり
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続きです↓

仕事復帰するためフルウィッグを
かぶる練習をした末に

結局、自分で前髪も切り、微調整も終わり
仕事復帰する日も決めた。



緊張する。

もちろん、自分の体調は
大丈夫だろうか、もあるし

フルウィッグの見た目は
大丈夫だろうか、もあるが

私の心配は何よりも


途中でズレたりしたらどうしよう、だった。


接客業だし
意外と動く仕事だから不安だった。



復帰当日。

同僚に会った途端に泣いてしまった。



復帰するまでの辛かった日々が
蘇ったのだろうか

同僚の懐かしい顔を見て
ホッとしたのだろうか


それとも

同僚たちと普通に働いていた時期と
今の自分を比べてしまったのだろうか…


わからないくらい
反射的に泣いてしまった。





病気やウィッグのことは
隠す必要もないと思ってたが

たくさんいるスタッフにいちいち
ウィッグの話をする必要もないと思った。

なので一部の仲良い人には
すべて事情は隠さず話した。



みんな、髪、自然だね〜!と驚いていた。


そりゃ、頭に
冷蔵庫並みのモノを乗せてるのだ。

一目でわかっちゃ困る。困るのだ!!!



それでも最初の頃は
うまくかぶれてなかったり

ズレやすい動きを理解してなくて
よくズレてしまっていた。



仕事あがりの時に鏡を見ると

あれ?前髪、切った??

状態になっているのだ…。



ズレてるのだ。数cm、上というのか
後ろというのか?とにかくズレる事があった。


検証の結果…

あまり上を向くと
良くないことがわかった。


グッ!っと上を向きすぎると
首の付け根にウィッグの

ネットの部分があたり
ちょっとずつ前がズレるのだ!

気を付けてー!
みんな気を付けてー!!笑


それからあまり上を
グッと向かないようにした。




それでも、ある日トイレに行ったら
かなり前髪が上にズレていて

自分の髪のない生え際が
見えてしまっていた時が1度だけあった。

とにかく焦ってしまった。



だって、その時は
トイレに誰もいないから良かったが
誰か来たら鏡で直すことも出来ないのだ。



直さなきゃ、直さなきゃ、

と、とにかく焦る気持ちと



売り場で誰かに見られたかな…
同僚に見られたかな…

という不安が襲い余計に焦ってしまった。


状況があまりに情けなくて
泣きそうになってしまった。




でもすぐに


大丈夫、大丈夫。この今の自分は
イレギュラーな自分なんだ。

見られたっていいんだ。
私が悪いわけじゃない。


と、ふと思えた。

そうしたら誰も来ることなく
落ち着いてウィッグを直すことが出来た。



そうなのだ。
私が悪いわけじゃない。

誰にどう思われたって
病気で今こうなってしまってるだけなのだ。

なんで私が
ビクビクしなきゃいけないんだ。


いや、自分が惨めだ、と思いすぎて
私がビクビクしてるのだ。

これじゃ自分が自分を
追い込んでることになる。

もうやめよう。


そうふと思えた出来事だった。



つづく