ひとの過去をほじくらないように、
僕はすべてを受け入れる優しい大人に成りたい。
許すことで。
他人を平気で地獄に蹴落とす人間がいる困った社会だ。
もともとから、そうやって僕らは飛び火を受けて生きている。
根も葉もないことも根も葉もあることも、
常に誰かを傷つける。そこに存在している限り。
そう、誰にも迷惑かけず傷つけず人間が存在するのは不可能なの。
愛情を植えれば、別れの痛みが育つ。
準備ができない別れを、一体いくら乗り越えればいいことやら。
準備が出来ている別れを、一体何時まで切り出せずにいるのか。
人を恨むことでは何も生まれない、生まれるのは悲しみだけだと名探偵は常に教えてくれる。
無信仰な僕らは、汚れた感情を清める絶対的な何かが欠如しているね。
神であり、仏様であり、アッラーである。
音楽という魔法はそれに近い力を備えているが、
その曲は僅かな時間で終わってしまう。
消えない何か、終わらない何か、裏切らない何か、
僕らはそれを手に入れることができるのか?
少なくとも「絶対的」を隣にして眠りにつける夜が来るのか?
誰にも頼んじゃいないが、少しだけ弱音を吐きたい。
性的欲求を満たしたい訳じゃない。
僕は僕の好きなグラスに、
世界で一つしかない酒を注いで欲しいだけなんだ。
一気に飲み干してゲップを喰らわすのも良し
チビチビと確かめるように舐めるのも良し、
願わくば、
そのグラスにまた酒を注いで貰いたい。
誰にだって突つかれたくない弱い風呂敷があるんだ。
嵩張るからギュウギュウに圧縮して、見つからないように小さく携帯している。
それをチラつかせる人には、話を聞いてあげよう。
何も聞かなくていいから、
喋っちゃ駄目だよ。
全部話し終わって、深く息を吐いたら、
そっと触れてあげて。
どんな内容でもきっとあなたは
「話してくれてありがと。」って言えるから。
あなたにとって許し難いコトでもね。
それを話した人は
許して欲しいから正直になったんだよ。
あなたに言わなくちゃ、自分を否定してしまうから
痛みを分けてくれたんだよ。
知らない方が楽なのはみんな知っている、
でも知っちゃったらもう許してあげて。
あなたが好きだから故に傷ついているんだから。
その風呂敷を強引にブチまけないで。
どんなに魅力的な模様でも、そっと見守ってあげて欲しい。
その人が時間との共同作業で柔らかく小さくしていくものだから。
貴方にだってたくさんあるんでしょ、
誰も加害者になりたくなくて、被害者になってるんだよ。
被害者になりたくなくて、加害者になっているんだよ。
だから
優しい嘘をたくさんつけるといいね。
愛のある嘘を。
誠意のある嘘を
ヘタクソな本音が最後は守ってくれるから。
優しくなろう、攻めるのでも守るでもなく
優しくなろう、ゆっくりストレッチするように
優しくなろうかな。
僕にとってその呪文が「絶対的何か」になってくれるまで・・・
以上「映画きのうの今日」に当てる想いをツラツラと