人間裸になれば、無防備をぞんぶんに露呈し心身共に近づけると思いがちである。

まったくもって私もそう決め付けていた。あの日までは・・・



話は遡り2008年10月某日
池袋駅近辺のスタジオに仕事と称して連れて行かれた現場は、
薄暗い地下に不自然な器具が設置されたAV撮影用個人スタジオであった。

「ここ??監督の私物ですよ。」と紹介され今日の仕事の内容と、とうとうこの日が訪れたのかと片唾を飲み込む。

第一に仕事の誘い方が常軌を逸している。


「あしたマOコ見せてやるよ!」だ。


そりゃ拝みますよ。その為にこの業界に食い込んだも当然ですから・・・
そもそも自慢ではないが、アダルトビデオという男子御用達のアイテムを私は一度として
レンタルした事が無い。

ネットを漁り、手ごろな無料動画で事なきを得ていた無礼者な私に、この情熱のこもったVに参加する権利があるのか・・・


「もちろん!””だって男の子だもの!!」

ならいいや。

これからは紳士的に料金を払ってレンタルしたいものだ。


アタッカーズ作品「極道の妻シリーズ3」は48時間をかけて無事撮影を終える。

ドラマ仕立てということもあり、尋常じゃないカット数と、ヤーさんの本当シャレにならんぐらいの男優に圧巻される。


しかし着物の女性は本当に良きものだ。
染織の人間国宝『羽田登喜男』氏はこう語っていた・・・

「私は脱がせたいと想わせる着物が作りたいだけなのさ。」

流石、生きた宝の言う事は説得力ある。




絡みが始まってしまえば、何も思うことは無い。

何よりも男優の言葉攻めに目からウロコ状態だっただけさ。

私のジュニアもこちらを見向きもしなかった。終止へロヘロぶら下っているばかりだ。


この歳になって初めて生で男性のイチモツが勃起しているのを見た。
それはもう感動した。
きっと私のジュニアは負け戦と察し、そうそう戦線離脱したに違いない。
それに関しては私にも弁解の余地は無いので、あまり私達親子を責めないで頂きたい。

ジュニア「まぁ硬度と耐久力は俺のほうが勝るがな・・・」

撮影終了後電車の中で、ジュニアが膨れっ面で負け犬のなんとかを吐いて捨てた。みっともないと私は叱る。



私は皆様に何が言いたいかというと、男優さんも女優さんも気楽にかます一発の為に命張っているんだという事だ。
何故かと言うと、『ローション』という人工的ぬるぬる液は高温で使用しないと全身の温度を奪い、はたから見るより体感温度を下げてしまう。

温かいローションを注ぎ足し注ぎ足し全裸の男女に供給せねば、暖房の効いた部屋でも震えが止まらないくらいの体感温度になってしまうのだ。

一時間強真っ裸で寒風吹き荒れる室外に居たら、生命の危機を感じずにはいられない。

そういったスタッフ、役者のコンビネーションが貴方の快楽を提供しているのです。





長くなってしまいましたが、久しぶりなのでまだ書きます。





男性の9割が、射精時に脳で妄想しているという事を茂木さんが言っていた。
セックス時も同じらしい。
向かい合っている相手と別の相手を想像し興奮しているという。悲しいことだ。
それじゃあ、オナニとなんら変わらないじゃないか・・・

茂木さんは悲しい人なんだ。

女性はどうなんだろう。責めるオスに別のオスを投影しているのだろうか?
私は貴方だけを見ているのに。浮気なんじゃないのか・・・

妄想浮気症候群だ。

終止シモネタでごめんなさい。別に軽蔑してもらっても構いません。
私は上記の内容には否定派であります。どうか嫌いにならないで・・・




裸になっても芝居が出来る動物と、妄想がこじ開ける明るい未来。
静寂を切り裂く弾丸ミサイルは、今夜も白い海に溶けていく。

実を結ばない
残るのは虚無の香