冷めた夜に勝気な線路の上を列車は滑っている。
同じように小刻みに頷きながら、不特定多数の乗客はコミュニケーションを続けていた。
今日の出来事は誰にも笑われることなく、ゴミ屑となって回収業者に攫われる。
掛替えの無いあの人が語る日記にも、愛想笑いで誤魔化した。
今日も誰かが線路に飛び込んで、始発のホームを狭くする。
ダイヤが乱れた分だけが、あんたの価値だったんだ。
指紋と指紋の間接キス。
振動が巻き起こすエアファック。
ご縁の無い人間たちの夢の競演、踏み切りで待つ苛立った客。
騒音とハイスピードが誤魔化したんだ・・・
