「特別展・ポンペイ」(東京国立博物館)に行ってきたよ。
ナポリ国立考古学博物館の協力で150点の
出土品が展示されているんだって。
今回のポンペイ展ではフラッシュ無しなら、
写真撮影し放題という太っ腹な対応をしてくれてるの。
ポンペイといえば、この悲しい石膏像が有名だよね。
人口1万人の裕福な街が一瞬で火山に飲み込まれた。
「そこにいた。」という今回のポンペイ展のキャッチフレーズが、
重く感じられる。
ヘレニズム彫刻の傑作と言われている「踊るファウヌス」も展示されている。
牧神ファウヌスの魅力と、その肉体美に目を奪われる。
360度ぐるりと鑑賞出来るようになっているのが嬉しいね。
ブロンズ像だと「竪琴奏者の家」の
イノシシと犬のブロンズ像も躍動的だったよね。
大理石の彫刻も何点か来ていたよ。
紀元後79年当時はギリシャ文化の影響を大きく受けていたから、
肉体の美しさを彫刻に見てとれる。
美術品だけでなく、日用品も多く展示していて、
当時の生きた生活を垣間見ることが出来る。
この「賃貸広告文」も面白かったねぇ。
『スプリウス・フェリクスの娘ユリアの屋敷では、
品行方正な人々のための優雅な浴室、店舗、中2階、2階部屋を、
来る8月13日から6年目の8月13日まで、5年間貸し出します。』
てなことが書いてあるらしい。
今回の展示では解放奴隷が成功した様子や、
男性社会であった当時でも、女性が自立して働いていた様子を展示品から読み解ける。
今回のポンペイ展の見どころの一つ。
古代ギリシアの女性詩人から名前を取って、
通称「サッフォー」と呼ばれているフレスコ画。
メメント・モリ(memento mori)
「死を想え」「死を忘れるな」。
当時はカルぺ・ディエム(carpe diem)
「その日を掴め・楽しめ」という意味合いがあったらしいね。
ポンペイといえば、必ず出てくる黒ワンコ。
南イタリアって、本当にこういう犬が居るんだよね。
ポンペイ展会場の床。
博物館の中はポンペイの邸宅を再現した展示も多く、
まるでポンペイの街の中に居るような感覚になれるの。
展示を手掛けた人達の熱い想いが伝わってくるよ。
当時のポンペイの邸宅に足を踏み入れたみたいでしょ。
「葉網と悲劇の仮面」
これ、床のモザイクなんだって。
床じゃ、もったいないよねぇ。壁でしょ、壁!
「ナイル川風景」
これも床のモザイクなんだって。
狼がローマでコブラがエジプトって解釈かな。
紀元後79年だとエジプトはすでにローマ帝国の属州だったけど、
やはりローマが歴史あるエジプトを属州にしているということを、
モザイク画でも誇示したかったのかな。
「ナイル川風景」は「ファウヌスの家」の中の、
「アレクサンドロス大王のモザイク」の手前に配置されてたんだって。
通称「青の壺」。
青いガラスのアンフォラに白いガラスが重ねてあって、
それを浮き彫りにしてるの。
貝殻のカメオを溶接してるのかと思ったくらい美しかった。
「カメオ・ガラス容器」って言うんだって。
古代ローマに統治される前から
ポンペイは繁栄を極めていた街だけあって、
市民の生活、芸術、教養、装飾品なにもかもがレベルが高い。
当時の医療器具も展示されてる。
今でもお医者さんにありそうな、繊細な器具を使ってったんだね。
「膣鏡」・・・痛そうだ。もはや拷問器具だろ。
「子豚の錘(おもり)」何に使ってたんだろう。
ワイン作る時の錘なのかな?
オリーブの塩漬け作る時の錘なのかな?
いや!
豚だから、パンチェッタ(豚肉の塩漬け)を作る時の錘じゃない?
そして例の「炭化したパン」ね。
このパンが食卓に出てきたら泣いちゃうよ。
当時のパンの形のまま残っているのが凄いよね。
展示の最後では「発掘のいま、むかし」ということで、
エルコラーノやソンマ・ヴェスヴィアーナの様子も取り上げてた。
あの一帯がヴェスヴィオ火山にやられちゃったんだもんね。
悲しい歴史だけど、こうやって当時の生活を見ることが出来るのは興味深いよね。
会場も広々としてたし展示数も多かったし、
ポンペイ展、かなり充実してたよ。
特別展「ポンペイ」・東京国立博物館
2022年1月14日~4月3日
特別展「ポンペイ」 Special Exhibition POMPEII (pompeii2022.jp)




















