ヴァチカン美術館 | Un bel giorno di tredici

Un bel giorno di tredici

~ある素敵な13日~

イタリアに関することを中心に、
楽しいこと好きなことを書いていきます。

ヴァチカンの城壁沿いを歩いて、ヴァチカン美術館へ。


平日ということと、午後3時近かったので、

並ぶことなく、すんなり美術館の中に入れたよ。

中に入ると、

切符を買う前にセキュリティーチェックがあった。


カバンを機械の上に置き、

セキュリティーの門をくぐると


「ピーーーーッ!!」


っと大きな音が!!


なんで?

今日はベルトもしてないし、金属も持ってないのに。


ビックリして、咄嗟にセキュリチェックの男性係員に


「私、なにも持ってないです(汗)」


と言うと、


「なに?何も持ってないってなに?(笑)」


と男性係員も驚いた様子で笑った。


「何も持ってないよ。ほら携帯しか持ってない。」


アワアワする私を見て、さらに笑う男性係員


「なになにどうしたの?(笑)」


お互いの状況が把握できず


「だって、いま「ピーッ」って。」


と言うと、爆笑しながら


「あれは何でもないよ。大丈夫(笑)

 君、面白いねぇ(爆笑)」


なんだ、なんでもなかったのね。


ヴァチカン美術館で、いきなりひと笑い取ってしまったよ(笑)


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チケット売り場に行き


「入場券を一枚ください。」


と言うと、


「あなた、学生さんですか?」


と聞かれた。


・・・・ヴァチカン~~~~!!

永遠に栄えよ!!

ヴァチカンに幸あれ!!


「いやぁ~♪違いますよぉ~♪ありがとうございますぅ♪」


とウキウキで言うと


「えぇ!本当に?!

 学生かと思ったよぉ。これ、館内の地図だから、これ見て回ってね♪

 オーディオガイドは2階に受付があるから♪」


と言って、館内の地図を渡してくれた。


なにぃ?

ヴァチカンでさえ、こんなにサービス良いわけぇ?

ローマ最高(笑)


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ちゃんとした資料を持っていなかったので、

日本語のオーディオガイドを借りることにした。


パスポートと引き換えなので、

ヴァチカン博物館でオーディオガイド借りたい人は、

必ずパスポート持って行ってね♪


出口でオーディオガイドを返却する時に、

パスポートを返してくれます。


オーディオガイドのレンタルコーナーに行くと、

男性係員が、もう一人の係員の女性を指さし


「日本語だったら、彼女が分かるよ。」


と言った。

すると、女性は


「やだ、まだ分からないのに。いま勉強中なの。(微笑)」


ちょっとモジモジしながら答えてくれた。


「それは素晴らしいですね♪」


というと、


「でも、日本語は本当に難しい!!」


と話だした。


いやいやいやいや!!


イタリア語の方が数百倍、難しいでしょ!!


日本語は動詞の活用、ないから楽でしょ!!


と、思ったが、それは私が日本人だから

日本語が話せるだけのことなんだよねぇ。


「イタリア語と日本語は、文法が全然違うからねぇ。」


そうフォローすると


「私の同僚は、一年前から日本語を習ってるけど、

 一年たっても『私の名前は』と『こんにちは』くらいしか

 言えないって言ってたわ。

 日本語、難しすぎる~(涙)」


マジで?!

私も、イタリア語習い始めの時、

最初の一年は『私の名前は』と『こんにちは』くらいしか

言えなかったよ!!

あと『私はピザを食べます』(笑)


で、超凹んだもん。


「一年も勉強してるのに、これしか言えないのか・・・。

 こんなんじゃ、一生かかっても話せないよ・・・。」


ってさ。


語学の才能がある人は、あっという間に上達するんだけど、

私は語学の才能が皆無だから、

何度イタリア語を辞めようと思ったことか!!


イタリアにも私と同じように、語学の勉強で

凹んでる人が居ると思うと、ちょっと嬉しくなった。

凹んでるのは私だけじゃなかったのね。


ヴァチカン美術館の人、みんな良い人だなぁ。


入口の段階で、

ヴァチカン美術館、大好きになっちゃったよ♪


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cortele della pigna(松かさの中庭)には、

大きな松ぼっくりのオブジェがあった。

なんか、すごく素敵ぃ。

松ぼっくりを囲むクジャクが高級感を漂わせている。


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その下には、台座にエジプトの文字が書かれたライオンちゃん。

ちょっと頼りないお顔が可愛い。


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この中庭で、一際目を引くのは、

この黄金の球体だね。


ヴァチカン博物館を球体内に写し込んでいるから、

まるでヴァチカンが一つの世界のように思える。


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黄金の球体とヴァチカン美術館の向こうには、

サン・ピエトロ大聖堂のクーポラが見える。


なんて美しいんだろう。

どの角度から見ても、サン・ピエトロ大聖堂は美しすぎる。


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ピオ・クレメンティーノ美術館へ。

ヴァチカン美術館の中なのに、

さらに美術館と呼ばれる空間がいくつもあるのが面白いよね。

ここには彫刻群が置かれています。

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ツアーの人たちが説明を受けています。

たぶん、有名な彫刻なんであろう。



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紀元前の彫刻なんかもあって、見ごたえたっぷりです。


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床の装飾一つとっても、最高に芸術性が高い!

まだ入り口付近なのに、

すでに圧倒されてるんですが。


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エジプトも好きなので、エジプト美術館も気になるんだけど、

今回はミケランジェロが目的なので、

涙を呑んでスルーしました(涙)


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まぁ~、それにしても床の美しいことっ!!

レオ13世のなにかの床ですよ。

(曖昧でスマン!(笑))

この床1個にしたって、30分くらいかけて説明して欲しいくらいだよ。


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この床も好きだわぁ。

青というアズーロ。

ラピスラズリの色だよね。

素敵すぎる。

これ、ブローチにしてお土産もので販売してもらいたいわぁ。


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カーペットの間。

中東もそうなんだけど、

ヨーロッパもカーペットを織る技術が高いよね!


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まるで絵画のような仕上がり。

カーペットを織る工程を見ても分からないとは思うけど、


「一体どうやって織ってるの?」


って感嘆の息を漏らしちゃうほどだよ。


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キリストの復活の様子。

とっても劇的な一場面です。

これもカーペットなんだよ!!


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黄金の廊下は圧巻!!


ヴェネツィアの黄金は富で作られた黄金だけど、

ローマ・ヴァチカンの黄金は権力で作られたもの。


そういうことを、肌で感じることが出来た。


ローマ・ヴァチカンにある作品は、

どれも重厚感が漂う圧倒的な力を持っている。


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なのに、換気の為に普通に窓とか開いてるし(笑)


こういうところでも、ヴァチカン最高って思っちゃう(笑)


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法王の冠と、天国の門の鍵、

黄金のドラゴンの彫刻も美しい。

同じ黄金なのに、ヴェネツィアとは全然違うわぁ。


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「あ・うん」のライオンちゃんのカーペットも可愛い♪


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控えの間のような場所でさえ、この芸術性の高さ。

これだけで、一つの教会になるよね。


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ちょいレア?

ヴァチカン博物館の中庭の駐車場。

こんなスペースもあるんだねぇ。


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凄い天井だよねぇ。

神々しく華やかで美しすぎる仕上がり。


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音楽の女神でしょうか?

この方が一番可愛かった♪


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天井から、広間に目を落として、ビックリ!!


目の前にラファエロの『アテナイの学堂』があったよ!!


わぁ~~!

プラトンとアリストテレスだぁ。

隠れラファエロも発見!


すごい・・・古代ギリシャに迷い込んだような、

ルネッサンス期のイタリアに迷い込んだような、


知識探求への情熱が湧きあがっている。


討論したり、探求するのが楽しくて仕方ないといったような、

生き生きとした力が伝わってくる。


『アテナイの学堂』は死ぬまでに1回は見ておきたい

絵画の中の1枚だったから、感動!!


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こんな感じで、部屋の一面に描かれています。

壁を取り外すことなんて出来ないから、

どんな美術展があろうと、

この絵は、ヴァチカンでしか見れないからね!!


この日は人が少なかったので、

思う存分『アテナイの学堂』を観ることが出来たよ。


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隠れラファエロ。

カメラ目線です(笑)


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『アテナイの学堂』の上の天井には、

こんなに美しい女神の絵が描かれています。


本とかテレビだと、この絵だけ取り上げられるから、

部屋全体の様子なんて分からなかったよぉ。


もちろん『アテナイの学堂』はずば抜けて、

素晴らしいんだけど、

ラファエロの間は全てを観るべき。


この間の全てと、ヴァチカンの空気で

完璧な作品が、より完璧なものになると思う。


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『聖体の論議』も素晴らしかった!


地上と天上の間に教会が表現され、

キリストの下には4つの福音書が描かれている。

神学の勝利が表されてるんだって。

イエスの周りには12人の使徒が描かれています。


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隠れダンテ発見!(笑)


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別の絵でも、隠れダンテ発見!


ちょっと「隠れダンテ」探しっぽくなってきた(笑)

ミッキー的存在?(笑)


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私は、この『聖ペテロの放免』も、すごく好きだなぁ。

本当は、もっと大きいんだけど、

ペテロの部分だけ撮っちゃった♪


絵全体としては、天使の後光、松明の明かり、月明かり、

といったような光を印象的に表現していた。


ちなみにこれは、


「ちょっと、ペテロ、起きなさいよ!!」


と天使がペテロを起こしている場面♪


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ここもペテロのアトリビュート、

天国の鍵が大理石の床に施されていた。

ラファエロの弟子の作品も見たんだけど、

やっぱり絵の持つ力が全然違った。


ラファエロの絵画は、

神々しさを持ったように人物が表現されている。

絵画の技法だけでは説明できない力で

描いていた人なんだろうなぁ。


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どの部屋の天井画も美しすぎる。


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『ミルヴィオ橋の戦い』では、

天使が味方に付いて、勝利に導いてくれています。


宗教は別として、人が神がかる瞬間を

イメージ化すると、こんな様子なんだろうなぁって思った。

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このヴァチカン市国の絵も良かったわぁ。


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マティスの間があったのにはビックリ!!

ヴァチカンにマティスあったんだぁ。

勉強不足でした。


こんなに盛りだくさんだから、


「全部を丹念に見るのに1週間は必要」


って言われる理由が良くわかったよ。


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いよいよシスティーナ礼拝堂へ。

法王の公的礼拝堂で、コンクラーヴェが行われるという

神聖な場所なので、撮影は禁止です。


コンクラーヴェをやる場所に、

一般の人間が入れるっていうのも、すごいことだよね!!


礼拝堂に入り、

『最後の審判』の前に立った。


はっきり言って、息を飲むことしかできないほど圧倒された。


絵画史上で大傑作と呼ばれているとかなんとか、

そんなことどうでもいい。


言葉もなく、

溜息をつくことさえ出来ないほどの素晴らしさだった。


しばらく『最後の審判』の前に立ちつくし、

やっと、

「まさに、ダンテの神曲そのものだな。」

と思考が動き始めた。


天地創造の一連の作品、

モーゼ伝やキリスト伝の一連の作品、

預言者達がシスティーナ礼拝堂を埋め尽くす。


ヴァチカン博物館というか、

システィーナ礼拝堂を隅々までみるだけで、

1週間は必要だよ。


全く抜かりがない、完璧すぎる。


ミケランジェロが命と魂をかけて描いたんだね。

1人の人間にこんなことが出来るものなんだろうか?

天才なんていう言葉では語れないよね。


しかも、礼拝堂の両側の壁画は、

ギルランダイオ、ボッティチェッリ、ペルジーノ、ロッセッリ


など、そうそうたるメンバーによって描かれているんだよ。


礼拝堂の中を絵画を見ながら何周もし、

椅子に座り『最後の審判』を正面から眺め、

『アダムの創造』『楽園追放』『ノアの洪水』などを、

見上げる。


何人もの人が、礼拝堂に出入りし、

いくつもの団体旅行グループが礼拝堂を一瞬だけ見ていった。


この絵が描かれてから、いったい何人の人が

この絵を見たんだろう?

きっととんでもない数になるんだろうなぁ。


ヴァチカン美術館、閉館30分前。

システィーナ礼拝堂の入口が閉められた。


そろそろ私も出口に向かわないと・・・。


結局、システィーナ礼拝堂には1時間30分くらい居たんだけど、

時間があったら、もっとずっと観ていたかったなぁ。


自分に「最後の審判が下される時」が来た時に


「どんな審判が下されようと、私はシスティーナ礼拝堂の

 『最後の審判』を観れたので、この人生に満足してます!」


って言えると思う。


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『最後の審判』にすっかり心を奪われてしまいながらも、

出口に向かった。


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出口に向かう螺旋階段も素敵だこと!


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外に出ると、すっかり月が上っていた。

素晴らしすぎる体験をした後に見るローマの月は、

一段と輝いているように思えた。

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ヴァチカン美術館、最高の時間を与えてくれて、

ありがとうございました。