「明日は、みんなでニースに行くからね♪
もちろんciusca(チュスカ)も一緒にね♪」
お姉さんが、突然そう言いだした。
ニース?
ニースって、フランスの?
あのニース?
マジっすか?!
「チェッレからニースまでどれくらいかかるの?」
と訊ねると
「車で1時間半から2時間かなぁ?
ちょっとした小旅行よね。」
近っ!!
ってか、小旅行でニースって!!
とういことで、年末にニースに行くことになったよ。
・・・なにそれ?!すごくない?!
『年末にニースに行く』
という状況が、心の中でまったく処理できないまま
車に乗り込み、いざニースへ出発!!
人生初のフランスだよ!!
「ほら、ciusca(チュスカ)。フランスのガイドブックだよ。
今日は、NIZZA(ニッツァ)に行くからね。」
そう言ってお兄さんがガイドブックを渡してくれた。
『ニース以外に、NIZZA(ニッツァ)っていう
フランスの街にも行くんだぁ。』
と思い、地図とお兄さんのカーナビを見比べると
ニースとNIZZA(ニッツァ)が同じ位置にある。
「ニースはイタリア語でニッツァっていうんだよ。
逆にジェノバはフランス語でGENES(ジェネス)。
それぞれの国で呼び名が違うんだよ。」
なにそれ~。
国や都市の名前だけは、世界中で統一してくれ!
高速から見えた小さな街。
NIZZA-NICE(ニッツァーニース)の看板が見えてきた。
ここが国境手前の料金所。
「国境はもう少し先にあるんだけど、
実際はここが国境みたいなもんなんだよ。
ここを超えると、フランスだからね。」
お兄さんが説明してくれる。
料金所を越え
『長いトンネルを抜けるとそこは・・・・・』
フランスだった!!
キター!!
ここからフランスです!
人生初のフランスです!!
思わず拍手!!
テンションが上がっているのは私だけ(笑)
国境越えなんて日常茶飯事な
ヨーロッパの人たちは、全く感動してない(笑)
そんなこんなで、ニースに着きました!!
やっぱりフランスは、イタリアと比べると洗練されてる気がする。
お金持ちのリゾート地ニースだから、
さらに洗練された雰囲気なのかな?
なんだろう?
「観覧車に乗りたい!!」
という子供たちに便乗して、私も観覧車に乗せてもらった♪
フランスの観覧車は日本と違って『むき出し』です(笑)
しかもスピードが早いうえに、10周もするという
なんともアクティブな乗り物っ。
観覧車のてっぺんから見たニースの街。
なんて美しいんでしょう!!
広場には人が沢山いた。
年末なのにニースは温かく、この日は13度あったよ。
コート着てると暑いくらい。
いまだクリスマス気分のニースの街では、
クリスマスのメルカート(市場)をやっていた。
売ってるものもイタリアとちょっと違う気がする。
なんだかオシャレでセンスが良い物が沢山。
フランス=オシャレでセンスが良い
って思いがあるから、なにもかもが
オシャレでセンスが良く見えるよ(笑)
甘い香りに誘われて、お菓子のブースを覗いてみる。
売り子の女性も女優さん並みの美しさ!!
なにニース?
天国?
「ciusca(チュスカ)、ほら、これ食べな。」
知り合いのイタリア人の奥さんが、
チュロスを買ってくれた♪
美味しい♪
メルカート・・・いや、フランス語だとマルシェか。
ニースのマルシェを歩きながらチュロスを食べる。
映画ですよ、あなた!
これ、完全に映画の中のお話ですよ!
大きなリボンの飾りがしてあって、
まるでニースの街が大きなプレゼントみたい☆
観光地だけあって『I LOVE NICE』のTシャツが売ってた。
絵葉書とか紙ナプキンとかも、柄がフランスの柄だよね。
こんなにイタリアに近いのに、完全に違う国だよ。
当たり前だけど、凄いなぁって思った。
いろいろ見て買い物もしたかったんだけど、
イタリア人の皆は何度も来ていて、
もう買い物もないという感じだったので、
結局お散歩がメインの一日になった。
FARMACIA(ファルマチーア・イタリア語で薬局)も
PHARMACIEって書かれてる。
なんて読むんだろう?
ぱるましぇ~?
なのかな?
フランス語は音が柔らかいだけあって、
表記もなんとなく柔らかい気がする。
ご覧なさいよ!
カフェだって、こんなにお洒落!!
あと、イタリアより花屋さんが多くて
花の種類も豊富な気がした。
フランスもアラビック系の移民が多いようで、
スパイスが豊富。
移民が多くて困ることも多いけど、
移民が居るから発達する文化もあるんだねぇ。
石鹸や香水のお店も多かったなぁ。
さすがフランス。
香水の本場だよねぇ。
「フランス人はシャワーを浴びないから、
香水で匂いをごまかしてるんだよ。
お~ヤダヤダ。」
冗談めかして悪態をつくイタリア勢。
いやいやいや!
あなたたちもシャワーの時間、超短いから!!(笑)
「でも、それは昔の話でしょ?
でも、だからフランスは香水の種類も多いんでしょ?」
そう訊いてみると
「そうだけど。フランス人はシャワー浴びないからな。」
ガンとして譲らないイタリア勢。
シャワー浴びるだろっ(笑)
お昼は『LE TURIN』というお店に連れてきてもらった。
ま~。
メニュー見ても分からないよね(笑)
すると、イタリア勢が突然フランス語で話し出した!!
みんなフランス語喋れたの?!
出ましたぁ~!!
本場フランスの生ガキ~~~~~!!
ど~!
最高です!
プリプリです!ツルツルです!!
レモンを掛けて食べると、
爽やかな酸味と海の香りが口いっぱいに広がる♪
「フランス人はお酢を掛けるんだよ。試してみな。」
そう言って薄紅色のお酢を渡された。
おぉ、これはこれで強い酸味が食欲をそそる!!
こちらもフランス名物・ムール貝のワイン蒸し!
大量っ!!
ムール貝と一緒に蒸された玉ねぎも、
シャキシャキの食感が残ってて美味しい。
パセリの香りも効いてて、いくらでも食べられちゃうよぉ♪
至福の時を過ごし、店を出ると店の外には長蛇の列があった。
「この店、人気だからこんなに長い行列があるんだよ。
だいたいイタリア人なんだけどね。」
本当に人気のお店なんだぁ。
確かに魚介が新鮮で、本当に美味しかったもんなぁ。
「そうなんだぁ。だいたいイタリア人なんだね~。」
なんて大きい声で言ってしまったら、
行列の人、ほぼ全員がこちらを向いた。
フランス人も年末年始の買い出しをするのか、
肉屋さんが大繁盛。
イタリアは年末年始に親戚が集まるから、
とんでもない量の食材を買い込んでたけどね。
まぁ~、なんだかねぇ~。
市場で売ってるベリーもお洒落な事っ!!
お菓子もカラフルで繊細。
ハエではなくハチがお菓子に寄ってきてたよ!
寄ってくる虫までオシャレではないかっ!!(笑)
シチリアでもよく見るマジパンのお菓子。
フランスのは、小柄で細工が細かかったよ。
ちょっとしたカフェとか小さなレストランが、本当に素敵だよね☆

クラシックな時計台。
旧市街地を抜け、プロムナード・デ・サングレに出た。
す~て~き~!!
テレビで見た!テレビで見た!テレビで見たぞ、ここ!!
ここの海は、フランス語だと天使の湾(Baie des Anglais)
って言うんだってさ。
ま~、名前負けしない光景っ!
どこまでも続くプロムナード。
私、年末にニースに居ます!!
脳内の情報処理能力が現状に追いつかず、
パニックを起こしそうだよ(笑)
大丈夫か?
年末にイタリア人にニースに連れてきてもらった?
なんか、盛り込みすぎて訳わからん!
しっかりしろ、これは現実だ。
・・・・現実がおかしなことになってる!

プロムナード・デ・サングレは、本当に素敵な散歩道。
海は何処までも広く、太陽の光を受けて青く輝いている。
「ここってカルフォルニアみたいで過ごしやすいわねぇ。」
すれ違ったイタリア人が、そんな事を言った。
いや!!
カルフォルニアよりニースだろ!
カルフォルニア行ったことないけど、
絶対ニースの方が素敵だろ!!
距離の違いは価値観の違いにもなるんだねぇ。
海岸沿いで音楽の演奏もしてました。
絵になるわぁ。
海を背景にすると、さらに素敵。
売店も、ちょっとイタリアとは違うよね。
商品の並べ方が違うのかなぁ?
新聞が多いのかなぁ?
なんだろう・・・オシャレ。
もう何見ても『素敵っ!』としか思えなくなってきた(笑)
これって恋?(笑)
信号もイタリアとは違うんだよね。
横並びなの。
自転車の信号もあったよ。
散歩に飽きた子供たちはメリーゴーランドに乗ります。
二階建てで華やか。
変にギラギラしてなくて、装飾も凝ってるの。
メリーゴーランドにはニースの街並みが描かれてたんだよ。
どんなけ魅力的なんだい。
「帰りにフランスのショッピングモールに寄るね。
本当はモナコにも行こうと思ったんだけど、
時間が無くなっちゃったから行けなくなっちゃった。
ごめんねぇ。」
そう言うお姉さん。
いやいやいや!
ニースだけでも、充分お腹いっぱいです。
これにモナコまで行っちゃったら、
もう現実には戻って来れないから!!
本当に感謝してもしきれないよ。
「俺に会ってなかったら、いまciusca(チュスカ)は、
ニースに居ないよ!ニースでカキ食べてないよ!!」
知り合いのイタリア人が冗談めかして言う。
でも本当に、その通りだよ!!
ご縁に感謝です。
で、フランスのショッピングモール。
どっかで見たことあるよなぁ~。
な~んて思ったらカルフールだった!!(笑)
いっぱい買い物したいけど、パドヴァにも戻らないといけないし。
でも、初めてのフランスだからフランスの物も何か買いたいし。
家族にも一個くらいお土産を・・・。
日本のカルフールに無いようなものが良いなぁ。
日本→パドヴァ→チェッレ→フランス
もう、どこが自分の本拠地か分からず、
なにをどう買っていいのかも分からなくなってきた(笑)
イタリアの商品も多く、イタリア人の子供に
「これはフランス製?どれが美味しい?」
なんて一個一個聞きながら買い物をした。
「あ~、チョコはほとんどイタリア製だよ。
これはフランスにしかない。」
子供は、よく知ってるわぁ。
帰りは、すっかり日も暮れて星が出ていた。
フランスからイタリアに向かう高速からオリオン座が見えた。
オリオンに向かて走ると、イタリアに着くんだね。
なんか、カッコイイ☆
「そろそろモナコだよ!モナコの夜景が見えるかも?」
お兄さんが教えてくれた。
高速の下をみると、一段と輝く大きな街が見えた。
あれがモナコだっ!!
なんて、大きくて綺麗な街並みなんだろう。
夜景だけでも、十分堪能できた。
「わぁ~!なんて綺麗な街なのぉ~!」
感動して流れゆく景色の中にあるモナコを眺め続ける。
「あっ!ciusca(チュスカ)!
いまイタリアの国境を越えたよ!
見た?!モナコ見てて国境見なかった?!」
なにぃ!見てない!
さよならフランス、ただいまイタリア!!
今年の締めくくりは、最高の一日を
過ごさせてもらいました。
フランスは素敵でオシャレで心ときめいたけど、
それもこれもイタリア人のみんなのお蔭で体験できたことだった。
やっぱイタリアが最高♪
















































