イタリアの11月は日本の梅雨にあたる季節らしく、
雨の日が本当に多いんだよ。
災害になるくらい雨が多いみたい。
そんな日は、オリーブの収穫も出来ないので、
家でサフランの種を取っています。
このように乾燥したサフランの花から、種を取る。
花の周りの葉っぱがトゲトゲしてて刺さると、
痛いんだこれが!!
そういえば、日本の紅花も棘があって、
紅花摘みをする娘達の指先からは赤い血が流れ、
紅花の赤い朱が娘の血でより赤く染まった。
なんて話に似ているなぁ。
サフランの黄色は娘達の血で、より深い黄色に染まります!!
って、怖っ!!
種が小さい小さい。
オリーブ収穫もそうだけど、こういう作業をすると、
食べ物に対する「ありがたみ」を本当の意味で感じるようになるね。
午前中、ずっと種取してたよ。
あまりに単調な作業なので、
パソコンでユニコーンのCDを聞きながらの作業をした。
ノートパソコンを持ってきたので、
日本の家族ともスカイプで話をしたりしてます。
なんだか凄く良い時代だよね。
世界が繋がってるって考えると、
インターネットって本当にすごいものだよね。
お昼ご飯は隣町のSAVONA(サボーナ)で食べることになったの。
実は、お姉さんが働いている新聞社がサボーナにあるのだよ。
義理のお兄さんの車で、サボーナへ連れてってもらった。
「サボーナには、こういう塔があるんだよ。
昔は自分がお金持ちだということを、高い塔を建て誇示したんだよ。」
雨の中、義理のお兄さんが街を案内してくれた。
「あの街なんだっけ?名前忘れちゃった・・・。
イタリアには塔の街があるでしょ?」
お兄さんに聞くと
「あぁ、サンジミアーノね。そう!サンジミアーノは有名なんだけど、
他の街でも同じように塔をたてたんだよ。」
面白い歴史だね。
左側にある建物は、古い塔の横にアパートを建て、
塔を支えているんだって。
そのすぐ隣には、最新のアパートが建ってるんだって。
「すごく面白いよね。」
「ほら!ciusca(チュスカ)!!
これがサボーナの模型だよ!!
僕たちはこの道から来て、港を通り過ぎて、
この塔を見て、教会の横を通ってここにいるんだ!!」
おぉ!!まさにリトル・サボーナ!!
なにこの銅製の模型!!
超可愛い!!
そして正確な作り!!
お兄さん、ガイドになれるくらい丁寧な説明だよ~♪
ちょっとした街角にも歴史的な建物があるイタリア。
サボーナも、美しい建物が多い街です。
「ciusca(チュスカ)、あそこにマリア様がいるんだよ。
サボーナも教会が沢山あるんだ。」
マリア様、美しいなぁ~。
普通の街角なんだけど、マリア様のいるところが輝いて見える。
「ねぇ、教会の鐘って、いつ鳴るの?いつも聞こえるんだけど。」
う~ん。と考えてから
「基本的には朝と夕方のお祈りの時。
あと、お昼にも鳴るよね。
それから、もようしものがあったり、誰かが亡くなったり。
時と場合によって違うんだよ。」
素朴な疑問だけど、謎が解けたよ。
あと、昔ながらの建物には、もちろんエレベーターがないんだって。
「だから、僕はこういう家には住めないね(笑)」
よく分かる~~~!!
ここは役所なんだって。
はぁ~。
素敵なお役所で・・・。
何かの宮殿みたいだよね。
5歳の男の子は、雨の中歩かされてお怒りのご様子。
「ゴメンね~。」
と言うと、
「ciusca(チュスカ)はサボーナに初めて来たんだから、
案内してあげようね!」
良いお父さんです。
でも、5歳の子が言うことを聞かな過ぎる時は、
しっかり叱るパパです!!
そして
「あぁ~、も~、まいった~。」
という溜息をついたりします(笑)
お姉さんのお昼休みまで少し時間があったので、
バールに入って、待つことにしました。
お昼だけど、アペリティーボやってるんだってさ!
プロセッコにイチゴを入れたお酒を頼んでくれた。
これ、美味しい!!
女子の心、鷲づかみですよ!!
アペリティーボなので、ブルスケッタも付きます。
「ヴェネチアではバールをバーカロ、
ブルスケッタをチケッティって言うんでしょ?」
お兄さんに聞いてみると
「え?初めて聞いた。バーカロ?知らないなぁ。
たぶん方言だよね。
うちの奥さんは、たまにリグーリアの方言がでるけど、
僕の親はロンバルディア州出身で、今ジェノバに住んでるから、
僕は標準語しか話さないんだよ。」
そうなんだぁ。
日本にも方言はある、という話をして
「そういえば、叔父さんも方言だよね?」
なんて聞いてみたら
「そう!方言。僕は叔父さんの話してること分からないもん(笑)」
だってさ。
お兄さんは綺麗なイタリア語で、ゆっくり話してくれるから
一番話が聞きやすい。
お姉さんとの馴れ初めを聞いたんだけど、
教会の行事の時に出会ったんだって♪
なに~、素敵じゃ~ん♪
楽しい時間を過ごしたのは、こんな素敵な席があるバールです。
昼休みに入ったお姉さんと、お昼ご飯へ。
本当に、最高の家族です。
チェッレの伝統的な料理・パニッサ。
ひよこ豆をペーストにしてフライにしたものです。
ホクホクしてて美味しい!!
普通はパニッサだけでも食べるんだけど、
このお店ではパンに挟んで食べます!!
ハンバーガー感覚!?
重いんだか軽いんだか分からんが、旨い!!
街を歩きながら、こういのを食べるのがイタリアの文化なんだって。
お姉さんは午後も仕事なので、
お兄さんとイタリアのビールモレッティを飲む。
ずっとワインだったから、久しぶりに飲むビールが美味しいっす!!
「日本にもビールはあるの?」
お姉さんの素朴な疑問。
「あるある、沢山あるよ。」
と言うと、お兄さんが
「日本は『SAKE(サケ)』だよ!!酒とビール!!」
と自信満々で言う。
さすがフィアットのエンジニア。
日本人とも仕事をしているんだろうね。
日本の事に、本当に詳しいの。
「は?知らないわ~。私、日本の事、あんまり知らないもん。」
興味がなければ、そうだよね(笑)
でも、さすがお兄さんは日本人の性質を良く知っていて、
私が写真を撮っていても
「いいよ、いいよ、待ってるから立ち止まって写真撮りな。
日本人は写真を撮るのが好きだからね。」
なんて言ってくれます。
「さっき街を案内してたら、ciusca(チュスカ)が、
サボーナは街が美術館みたいだねっていってたんだよ。」
なんて、嬉しそうにお姉さんに話したりもしてました。
食事の後、お姉さんの職場を、ちょっと見学。
さすが新聞社。新聞が多い。
お姉さん、本当に素敵なんだよ~。
その後、ジェラート屋さんにも連れてってもらっちゃいました♪
雨でも寒くてもジェラートは美味しいんです!!
しかも3種類も選べちゃうのだよ!!
なめらかで、味が濃くて、
ジェラートというよりケーキを食べているような深い味わいなの。
「ここはサボーナでも一番有名なジェラート屋さんで、
本当に美味しいのよ。」
そう説明しながら、お姉さんが店内を案内してくれた。
ほら、こんなに素敵なジェラート屋さんなのよ!!
タイルもいいよね。
床には、こんなモザイクがっ!!
ジェラートだけでも、十分美味しいのに、
店の雰囲気がジェラートの美味しさを倍増させる。
ジェラート以外にも、こんなに種類豊富なお菓子が!!
わー!美味しそう!!
ケーキを一種類ずつ説明してくれるお兄さん。
全部食べたいわぁ。
お腹いっぱいでも、目が欲しがるよね。
貪欲ハニーです。
手書きの可愛いメニュー。
「夏になると、このフルーツポンチにアイスを乗せたり、
フルーツとアイスをミキサーで混ぜて食べたりするのよ。」
お姉さん!それ最高じゃないですか!!
ガンガン写真を撮っていると、店の奥のおじさんが笑っていた。
おじさん、ちょっとジョン・ステイモスに似ててカッコ良かった(笑)
(※ジョン・ステイモス=フルハウスのジェシーおいたん。
ジェラートの歴史が書かれた紙も額縁に入って飾ってあった。
ジェラート屋の目の前には、劇場もあって、
今も現役で使われているんだってさ。
夜はマンマの家で食事。
マンマは少し足の調子が悪いので、
毎晩、叔父さんの家に夕飯を届けるのが、私の日課です。
「テーブルの上に置いてくればいいから。」
とマンマは言うんだけど、私は必ず叔父さんに声をかけます。
無愛想な時も
「どう?調子どうよ!!
これ夕飯運んできたから!甘い物もあるから!!」
なんてしつこく声を掛けます(笑)
今日のマンマは、
野菜のスープ。
これも畑で採って来たばかりの野菜だから、新鮮で美味しい♪
スープを掛ける前に、パンの上に大量のチーズを乗せます。
スモークチーズみたいだったけど、
実はモッツァレラチーズなんだってさ。
よく伸びるチーズだったよ。
サラミもたっぷり!!
お兄さんが持ってきた叔父さんの赤ワインに、よく合います。
「ほぇ~!フェンネルの種?!」
なんて、驚く私が面白いようで大笑いのマンマ。
「食べられる?好き?」
心配してお兄さんが聞いてくれたので
「好き!美味しい!好き好き!」
なんて、答えたらマンマが
「ciusca(チュスカ)は、なんでも食べるし、なんでも飲むのよ。」
なんてニヤリと笑った。









































