イケメン医師と玉ねぎ | Un bel giorno di tredici

Un bel giorno di tredici

~ある素敵な13日~

イタリアに関することを中心に、
楽しいこと好きなことを書いていきます。

この日は、朝からお洗濯。


オリーブの木と木の間に貼られたロープに、

洗濯物を干します。

眼下にはチェッレの街と真っ青な海が広がり、

教会からは鐘の音、カモメが悠々と空を舞います。


・・・どうした!私の人生!!

なぜ、こんな素敵な事になっている!!


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ここでの生活の馴染みっぷりは、自分でも驚くほどなんだけど、

ふとした瞬間に我に返るよね。


しかも小鳥とかもさえずっちゃって・・・。

もう、ディズニーの世界ですよ。


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5歳の男の子と、同じ敷地に住んでいる叔父さんの友達が、

ハンマーでパンを砕いていたので、

私もお手伝い。

それにしても、このパン、何に使うんだ?


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ニワトリの餌にでもするのかな?

粉になるくらいまで細かく砕きます。


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ハシゴに上って、屋根の上にパンを撒きはじめた。

ハトに餌をやってるんだ!!


「リアル・パズー!!」


思わず言ってしまったよ。

まぁ、皆は私が何を言ってるかは分かってなかったけどね(笑)


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駿ですよ。

宮崎 駿!!

ディズニーの次はスタジオ・ジブリですよ!!

ちょっと、本当にラピュタが現れそうな気がしてきた。


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アニメの世界から抜け出し、オリーブ収穫を開始。

ちなみに、緑色のオリーブは、まだ若いオリーブで油分が少ないです。


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黒くて小さいものが、一番油分が多くて、

オイルに適しているものなんだって。


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叔父さんの1人乗り用のトラック。


オリーブ収穫中に、近所に住む友達が来て、

家に帰ってしまった叔父さん。

いつもの事なので、1人で普通にオリーブ拾いを続ける。


サクサクとオリーブを拾っていると、

同じ敷地に住むカッコイイお医者さんが煙草を吸いながら歩いてきた。


「あれ?叔父さんは?」


と聞かれたので、


「友達と家にいっちゃった。」


と答える。

いつも一緒にお昼ご飯を食べてるんだけど、

お医者さんは喋るのが早くて、

発音も北イタリアの発音なので全然聞き取れないんだよね。


しかも、私が思うようにイタリア語が喋れないので、

会話が続かないのさ。


お互い、ちょっと困ったなぁ~。

なんて間があった後に


「そうだ!!玉ねぎ植える?」


は?

なにそれ?よく分かんないけど楽しそう!!


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スクーターの上から、小さな玉ねぎの子供を持ってきたお医者さん。

2人で3種類の玉ねぎを植えました。


「玉ねぎは成長するから、間隔を空けないとダメだよ。」


とか


「お医者さんは、いつも歌ってるけど、歌が好きなの?」


とか


「こんなに小さいのに、玉ねぎの匂いがするね。」


とか、なんとなく話しながら楽しい土いじり。


そこにお姉さんが来て


「若者たちよ!なにしてるの~♪」


と楽しそうな様子。

その後、お姉さんと2人で畑に網を張っていると


「ねぇねぇ、お医者さんどう?かっこいいでしょ?」


またもや嬉しそうな様子。


「うん。彼はカッコイイよね。」


そう答えると、


「彼女がいるのよ~、週末に来るのよ~♪」


知ってます(笑)

彼女がミラノに住んでることもマンマから聞きました(笑)


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まぁ、私の人生でこんなにカッコイイ人と、

鼻歌を歌いながら玉ねぎを植えるなんて事、

あるとは思わなかったから(笑)

人生初めてづくしで楽しいね。


そして、お昼は叔父さんの家で初めて食べる生ハム三昧。

友達が持ってきてくれたんだってさ。


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こちらは、お医者さんが持ってきた特大のソーセージ!!

肉汁たっぷりで美味しいの!!


話は通じなくても、なんとなくお医者さんとも仲良くなり、

食後のエスプレッソを入れる時に


「7?」


と、お医者さんの横から尋ねた。


「7?なにが7なの?」


そう聞き返されたので、


「スプーン7杯?コーヒー。」


確か、初めてエスプレッソ入れてもらった時に、

7杯くらい粉を入れていたような・・・。


「スプーン7杯?そんなに入れないよ(笑)

 このコーヒー日本にもあるの?」


笑いながらガス台に火をつけるお医者さん


「あるよ。同じのがある。」


ちょっと会話が続いた。

初めて会った人と話す時、その人の発音に

耳が慣れるまで、全然聞き取れないんだよね。


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叔父さんが、いつもお昼にラディッキオのサラダを出してくれる。

最初は、この独特の苦味が苦手だったんだけど、

毎日食べてたら美味しくなってきた。


毎日、昼食直前に畑で採ってきてサラダにしてくれるの。


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小ネギもあるので、日本が恋しくなったら

自分で卵と小ネギのオムレツを作ります。

ネギは日本の味なんだね。


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その後、1人でオリーブ畑に網を張っていたんだけど、

網と網を縫い合わせるコードがなくなったので、

叔父さんの家の方に探しに行くことにした。


すると、遠くから叔父さんが


「キッカ!!」


と、私を呼んだ。

私の名前は覚えにくいらしく、

叔父さんと叔父さんの友達とで話しあって

今後、私の事を「キッカ」と呼ぶことにしたそうだ(笑)


叔父さんの友達は沢山いるんだけど、

中でもこのあだ名を一緒に考えていた友達が一番好き。


細身で、白い口ヒゲを生やしているの。

いつも、ちょっと大きめの上着を羽織っていて、

なんでも丁寧に教えてくれます。


白ヒゲおじさんが、


「キッカは悪い意味じゃないんだよ。

 子供を呼ぶ時に使う言葉なんだよ。」


と説明してくれた。


さて、私を呼び止めた叔父さん


「キッカ!ほれ、これ食べろ!!全部お前のだ!!」


そういって、ブドウを一房くれた。

実は小さいんだけど、濃い~紫色。

で、すんごく甘いの!!

砂糖以上に甘いと思う。


プププッと畑にブドウの種を吐きながら完食。


「うまかったか?じゃあ、この枝を全部片付けろ!!」


だ!騙された!!


ブドウで私をつるとは!!

というか、あまりにも見事に叔父さんの

策略にハマった自分に笑ってしまったよ(笑)

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イワシのトマトスープ煮。

イワシの下にはパンが敷いてあります。

臭みもなく、身が柔らかいくて美味しい!!

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こちらはラビオリ。

中には野菜のペーストが入っていました。

ソースはクルミのクリームソース。

このラビオリは、クリスマスとか復活祭とか

特別な時に食べるんだってさ。


本当に毎日、いろんな事が起こって、

穏やかだけど、楽しい毎日です。