おはようございます!
愛知県に台風が夜来るってことで、暴風や大雨の音で寝れないだろうと心配してたら布団に入った瞬間から記憶がなく朝を迎えた市川貴章です。
明日は世界アルツハイマーデーです!らしいっす
介護現場で17年、認知症高齢者と共に働いて3年
20年くらい介護の業界にいるんだけど、アルツハイマーデーとかあんまり意識してこなかった。
ど真ん中にいるにも関わらず『啓発』しなきゃ意識なんてまるでなかったなぁ。
それこそが、一般社会と介護社会の壁だったんだなぁと今思うと感じるね。介護現場にいればそこが介護の全てだと思い外への発信は愚か、外からの情報を得るということも少なかった。外から情報を入れて、外の世界は今こぉだよ!って伝えれば、なんだよそれっ!勝手にやってろよってな感じで村八分に会い。この世界は一体誰の何のためにやってるんだろう
そして、この小さな世界で暮らす主人公は
僕らではなく、おじぃちゃんやおばぁちゃん
この方々の暮らしを豊かにすることが僕らの定め
でも、果たせなかった。
だから、そこで暮らすおじぃちゃんおばぁちゃんに後ろ髪を引かれながらも、外の世界へ行こうと決心をして外へ出た。介護保険制度という重い鎖から解放され、飲食店をはじめようと決めた。
そこで、僕は認知症高齢者を雇用することを決めた。しかも、ボランティアやちょっとしたお手伝いやなんかじゃなくて『雇用』。
認知症であろうとも『仕事ができる』と判断したから。
食堂だから、パソコン仕事や事務仕事じゃなくて
皿洗いや接客などの仕事だから、これまでの生活の中で培われた事、これまでの仕事の経験を活かした事ならできる。
そのできる事を認めて雇用した。
多くの飲食店がホールや皿洗いのアルバイトを募集するように、ちばる食堂では認知症と診断された方を募集してる。来月から若年性認知症と診断された方が働く予定。
これは、認知症や障がいというレッテルを貼らずに個人として見ているから。それに加えて、皿洗いや接客等の経験が浅い若い世代を雇用するよりは、経験も実績も豊富な高齢者を雇用したほうが教育や指導にかける時間を短縮できる。認知症になったら全てをわすれてしまい、何もできなくなると思われがちだけど、断片的に忘れたり、覚えていたりする。
染み付いたことは覚えている事が多いから変わらずにできる。その点から、認知症だから雇用しないという判断基準にはならないのと、就労支援事業のように必要な人員配置をして指導等をしたり、給与ではなく工賃として最低賃金よりも低い費用を支払うのではなく、1人の人員としてその対価として定められた最低賃金以上を支払うことになんの抵抗も疑問もないまま3年が経った。
それは仕事を共にする必要な1人の従業員だから
明日は世界アルツハイマーデー
各行政機関などが、オレンジ色を使ってあれやこれややってる。この日だけ。
僕らはほぼ毎日がアルツハイマー啓発デーなのかもしれない。誰もがこれる食堂。特別に敷居が高いわけでもないごく普通の食堂。
そこでは、一笑懸命に仕事をしてる
おじいちゃんおばあちゃん達がいます
ちばる食堂は、かつての一般社会と介護社会がハッキリと分かれた世界ではなく境界線のないグラデーションの世界
啓発しなくたって当たり前の世界になることへ
アルツハイマー啓発オレンジ坦々そば笑