お金って自分にとっては? | Passのブログ (情報部屋)

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昨今のインフレをはじめとした物価高騰に頭を悩ませながら、ふとお金の価値って何なんだろうなと考えることがあります。


ガソリンがこないだまで1リットル160円で買えたものがわずか二か月足らずで180円に上がってしまったり、電車やバスなどの交通機関が軒並み運賃改定されたり、いつも買っている商品の中身が1割削減されていたり、物価やお金の価値がこれほど変動する日々をあまり生きてこなかったこれまでの時代背景もあり正直かなり戸惑って(一部はさらに困窮して)いるのが多くの国民の実態ではないでしょうか?







デフレに慣れきってしまっていた日本人には短期間でのインフレというのはなかなかの苦痛・ストレスを感じるもので、不安を感じざるを得ません。


何しろ物価の上昇に給料が全然追いつきませんから、これまで長く買っていたものの量を減らしたり、買うのをやめたりしたという人も多いと思います。


個人的には光熱費や交通費の上昇というのはなかなか削減しにくくて、エアコンを利用するのも、ケーキやお菓子を買うのも、どこかに出かけるのも、何となく利用や購入を躊躇する時代になったなと感じます。


移動するにも費用対効果を考える必要がでできて、一度で済ませられることはなるべくまとめてやってしまわないと移動費が高くかかりますから、公共交通機関はもちろん特にクルマの移動や保有についても持つべきか持たざるべきか?そんなことまでをも考えざるを得ません。


私にとってお金とは額に汗して得るものという価値観はまだまだありますが、一方では働いて得るお金は、その稼げる額が日本ではあまりに少なくて、ピケティが言うようにやっぱり投資や不労所得のように他者から転がりこんでくる資産所得の収入額の方が圧倒的に利回りが高いこともあって、何か仕事を頑張ったからお金をたくさん得られるようなものではないというのも肌身を通じてよくよく分かっています。


働く量を増やすことで貯金を増やそうと考えることはあまりできませんし、あてにしてません。生活や支出面でのバックアップにはなっているものの、増やすことについては結局は何かの仕組みやお金の回し方によって変わるもので、その結果として資産や保有財産は少なくなったり多くなったりもするもの。


お金の価値は人や国の信用とも関係しているという考え方もあります。円の価値が下がるということは日本の貨幣価値が下がることだから、やっぱり貧しくなっていくのは間違いないし、日本という国や住んでいる人々の期待や信用が落ちてきている現れだと考えることもできます。


まあ、お隣の中国でさえ、不動産バブルが弾けて様々な金融問題が表面化しつつありますから、お金の価値と同様に国の興隆というのは生物であると考えるのが適切な考え方かもしれません。


そう考えるとお金はどれだけ貯めるとか、どれだけ稼ぐなどということ以上に、どれだけうまく使うかが大切なことになってきます。デフレの時代はお金をうまく貯めることに価値がありましたが、いざインフレの時代にはお金をいかにうまく使うということに大きな価値が出てきます。


お金をうまく貯めるのも難しいが、それ以上にうまく使うのも難しい。デフレが慢性疾患だとすればインフレは急性疾患。となると使うクスリや価値観も変わらざるを得ない。この辺の時代の変化に対応できないと新たな時代についていけない人になるのでしょう。


私もインフレやスタグフレーションにうまく対応できる価値観や能力を兼ね備えてはいません。価値がある、信用に値するものにこれからお金を使おうというならば、金(ゴールド)や一部の利用価値の高い不動産の価格がまだ上がる余地を残しているとも言えます。(一方で価格が上がりすぎているという側面も見受けられる)


お隣の国の金融・経済動向次第でもありますね。すでに日本一国では経済や財政状況を大きく変えるだけの力量や知恵が枯渇してきていることも十分頭に入れて、他国の動向や世界の潮流をさらに注視していかなければならない時代に今生きているとも言えそうです。