去年の同じ頃にこんな記事を書きました↓
(過去記事)
ジャニーズや歌舞伎の性搾取騒動で業界が揺れる中、事務所から独立するか?それでも残留するか?で迷っている人たちも多いのではないかと思います。
天下のジャニーズ事務所さえ、上から中から組織が崩れ落ちかねない事態に陥るとは(!)昨年まではこんなことは誰一人として予想していなかったことでしょう。
一見では底堅いと思われるような昔からの日本型組織でも、アリの一穴(今回の場合はイギリスBBC)であっという間に崩壊するという可能性も出てきました。
昔からのしがらみを抱えている業界は今の時代は危ないですよね。不正行為やハラスメントの温床ですから。大きな組織にいて自分の身分や将来が守られるというのはもはや完全に過去のものとなりました。ジャニーズがそれを物語っています。
そんな私も、約1年間少し続けてきた外でのお仕事ではありますが、同じ業務を今後7月からフリーランスで行うことになりました。これで晴れて勤め人生活を再・卒業?になります。
会社に勤めるというのはいろいろいいこともありますが、やっぱり窮屈であり、時間も場所も制限されるし、忙しくなるとバタバタしてきますし、人間関係も複雑だし、結構大変なことです。
まあ、結局のところ勤め人をやってきてのデメリットは、扱う仕事や量や人間関係を自分でコントロールができないというのが一番キツイというのが大きいですね。
今はどこの業界でも人手不足であり、コロナ明けの需要急増ということもあって、仕事が増えても募集して人がなかなか思うようには集まってくれません。この一年で社会の様子や世の動きも大きく変化してきました。
仕事をしていてちょっとこれは忙しいなあという時期も増えてきたので、ここはひと段落して夏からフリーにいった方が無理なくできるかなということで、夏休みで本格的に忙しく暑くなる前に自分の働き方を変える(少しペースを落とす?)ことにしました。
幸い、私がしている仕事はフリーランスでも行うことができる職種なので、ある意味ではとても楽しみです。とにかく組織や仕事に振り回されないというのが大事なので、仕事そのものや行う場所については自分が全て選ぶ(逆に言えば選ばれることでもあるけれど)ことができるようになります。
自分のペースや考え方を軸に仕事をしようと思えば、やっぱりフリーランスの方が仕事を圧倒的に選びやすいというのがあります。その逆に会社のペースでもいいから、どんな仕事でもいろいろチャレンジしたい、大きな枠組みの中で大きな仕事をしたいという人は雇われた方が安定して稼げるし、生活リズムもつかみやすいのかもしれません。
組織でいる方がいい人、個人で事務所やフリーランスを行う方がいい人、本当は人それぞれいろいろタイプがあります。自分で長期ビジョンを持っていて自身で仕事の量や質をコントロールしたい人は独立へ、そうでない人は雇われへということになるでしょう。
日本もだんだん終身雇用が薄れてきて、組織に属したくてもあまり長居はさせてくれないケースも増えてくるでしょう。そうなると、これからはどんな人もそれぞれが単独でも生き残れる戦略・生き方を模索しなければならない時代になっています。
ジャニーズのような組織の求心力が落ちて、組織にいる構成員の遠心力が高まっていくのであれば、日本の組織文化も少しは変わっていくといくのかなという兆候?なのかもしれません。
大きな組織に入っていないと活躍できないというのは、まあ、ちょっと悲しい話ではありますよね。組織や集団の魔術(幻想)の力?もあったのかもしれません。アイドルも単独でそれぞれ売り出すよりも、個性を生かした商品をセットにして売り出した方が人々に訴求できた時代もあったかもしれません。
ただまあ、しかしそうは言っても組織でも個人でも活躍できる人は活躍できているわけです。これからは個の時代と言われているのですから、私たちも個の力を高めざるを得なくなります。
何かに寄りかかって生きていくことはできなくなりますが、自分で行きたい方向をある程度は決められるのなら、失うものばかりではないかもしれません。
私は昔の働き方よりは今の働き方の方がマシだとは思っています。上への忖度を絶対とするような組織に属して生きるのは息が詰まって大変だと思うからです。
ジャニーズ事務所でグループやアイドルとして活躍し続けるのがいかにストレスフルで大変なことなのか?今回の件で私も深く理解できました。
自分だったらジャニーズ事務所に入れる器があったとしても、きっと居心地が悪くて数年で飛び出していただろうと確信が持てます。これは韓国アイドルも同じ。芸能人やタレント・アイドルなんてホントいろいろ窮屈なんですよ。(アイドルは若いうちしかできないよ)