日本の労働賃金は非常に安いとよく言われる昨今ですが、週2~3日をアルバイトで働いていくつもりの私にとっても重大な話です。東京都内(都心部)であっても最低限の賃金は時給1,072円ですから、確かに安いと言えば安いですね。(東京都心だったら最低でも1,400~1,500円ぐらいはないとそれなりの生活もできない?)
今年の10月時点で最低時給1,000円を超えているのは東京都・神奈川県と大阪府だけです。その次に来るのが埼玉県987円、愛知県の986円、千葉県の984円と、この人口増加地区3県はほぼ1,000円に迫る程度であり、大阪の隣である兵庫県ですら960円。都市部の割には安いですよね。
さらに地方の中核的な政令指定都市を二つ有する福岡県でも900円しかなく、札幌市を有する北海道では920円。広島県で930円、仙台市を有する宮城県でも883円しかありません。九州、四国、東北の時給の低さには衝撃を受けます。
いわゆる地方の郊外部はほとんどが850円台。それだと約8時間働いても6800円にしかならず、20日間フルで働いても136,000円程度です。ここから税金や年金・保険料などなどを引くと、残るのは手取り10~11万円ちょっとでしょうか?(一人暮らしでもかなり工夫をしないとキツイ?)
ちなみに私が高校生時代の頃(1980年代後半)、当時アルバイトの時給は忘れもしない540円でした。いかにも時代を感じますよね。(半年勤務して得たのは20万円)
私の家計の生活費は概ね月25万円。もっとタイトな節約(家賃をもっと下げるなど)をしたとしても、月20万円が制限いっぱいでこれ以上の節約は到底無理というのが現状。つまり贅沢をしていないのに非正規では家族をまず養えないということです。
過去記事 毎月の生活費↓
これまで数か月間アルバイトで経験してきた感覚でいきますと、もし月20~21日(プラス残業1~2時間)ぐらいで働くとして、最低でも手取りで月20~21万円(税引き前で月23~24万円ぐらい)ぐらいはお金をもらいたいのが正直なハナシ。
そうなると1日に12,000円ぐらいは稼がないといけないので、郊外であっても本音ベースでは時給1,250円ぐらいは欲しいものではあります。
せめて折衷案として地方部でも時給1,000円、都市部を1,100円、都心部を1,200円ぐらいにしてもらいたいところではありますが、あと100~200円の上乗せでも相当に難しいんでしょうね。
こうなるとラーメン1杯が1,000円、ミニ牛丼1杯やかけうどん・かけそばでも1杯500円を超えてくるレベルになりそうですが、もうそれは致し方ないのかな?
鉄道やバスでも近距離で片道200円以上は取られる時代になっていますので、今後値上げが相次ぐことを考えると、500円玉1つではほとんど何もできない時代がやってきそうです。
アルバイトでもフルで20日勤務して、手取り月20万円を超えられるようにする。これくらいは国家目標でもってやってもらいたいものですが、最低時給1,000円では経営者の反対論が多くてその実現が難しいんでしょうね。
1時間働いてラーメン1杯を食べられる賃金。これが高いということは絶対に無いでしょう。何だか1杯のかけそばみたいな話になってきました。