バブル以前の昔の昭和時代では、「1億円」と聞いただけでとてつもない大金持ちのような気もしました。
ちなみに、ロッテから中日ドラゴンズに移籍した落合博満氏が初めて日本のプロ野球界で年俸1億円プレーヤーになったのは1987年。これは今から27年前でした。
この当時の1億円というのは、今の金銭価値で数億円に相当すると思います。
ちなみに、田中将大選手の楽天時代での最高年俸は4億円。ヤンキーズの年俸は年あたりで23億円相当に膨れ上がりました。今ではプロ野球選手で年1億円プレーヤーが超・一流選手と呼ばれることはないでしょう。
億万長者の世界でも同じことが起きています。やはり真のお金持ちというのは数億円持っているのが当然です。野村證券が本気で顧客を相手にする金額は資産3億円と言われていますので、1億円前後なんてほとんどカモのように見ているはずです。
さて、今の時代では「アベノミクス」のような金融投資でうまく波に乗ったり、特にIT関連の起業や不動産投資などでも、きちんと事業がうまく回れば、一般の人でも1億円前後の資産を得ることは可能な時代になりました。
ただ、それでも資産が数億円以上を持つとなると、それを超えるための様々な条件やハードルはかなり上がりそうです。
自分1人だけで、しかもたった一代で、かつ若くして起業して、保有資産が数億円に達しているというのは、かなりスゴイ人だと思います。(そういう人は私もあんまりは知りません)
やはり、一般的には都心の土地相続や創業家企業の2~3代目社長あたりなど、良い属性に恵まれないと、若くして数億円以上の資産を一家族だけで築くのはちょっと難しいかなとは思います。
船井総研の推計では、日本で5億~10億以上の金融資産を持つと推定できる人が3万4879人。これを「超・富裕層」、1億~5億未満の金融資産を持つ166万1844人を「プチ富裕層」と定義しているそうです。
そのうち、もの凄いインフレが日本にもやってきたら、「誰もが1億円持っている」という時代もやってくるのかもしれません?
いや、でも、その前にデノミやペイオフ発動でスッテンテンになってしまう場合の方が可能性として有り得るかもしれませんw
「億万長者」ならぬ「兆(超)万長者」という言葉が生まれたりするんでしょうか?それは末恐ろしい時代になりそうな気もしますが、果たして人間はどれだけの資産を持てば気が済むんでしょうか・・・。
つくづく、人間の欲望というのは果てしないと・・・。
(参考記事)
○日本の“本当のお金持ち” 超富裕層とはどのような人たちか(SankeiBiz)
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/140208/ecd1402081805003-n1.htm