サラリーマンをリストラされたり、早期にリタイアしたりすると、何かと後悔をしたり、気落ちしてしまうような方もひょっとすると多くいるかもしれません。
どうやら人間やサルというのは、たくさんの群れの中で過ごすことが本能的にインプットされているので、人によっては組織を離れると、心のどこかで孤独を感じやすくなるようです。
ただ、私はその辺はあまり深く考えこまないタイプではあります。
そもそも現代の人間の社会では、今や個人主義が進行し、やはり他人というものが本質的に助けてはくれないものだと何となく理解できて、信じているからでしょう。
例え、自分の身にどんなことが起きても、基本として自分のことは自分で決めなければならない。人生とはそういうもの・・・。
そのように覚悟することにより、サラリーマンからきっぱり足を洗うことで、気持ちの整理がつけるわけです。
ちなみに、私自身が「サラリーマンを辞めてみて後悔したことがあるかどうか」と、もしも問われたら?
「別に・・・」
そのように言い切れます。(お前は沢尻エリカか?w)
というよりも、これからずっと一生涯でサラリーマンを続ける方が、きっと大変であるだろうし、さらに苦労の多い人生になるだろう。そのように今から予測ができるからです。
思わず遠い目でその姿を見つめてしまいます。サラリーマンは一体どこに向かって行くのだろうと?
そういう意味で、私はサラリーマンからは思いきって逃げる道を選ぶことに決めたわけです。
あえて難しい道を選ぶという意味では、中高年になっても高く雇ってもらうのは、そちらの方もけっこう難しい道でしょう。
生涯ずっと現役のサラリーマンとか正社員でいて、存在感を誇示しながら、職場から永遠に必要とされるというのは、本当にすごい能力だと思います。
私の個人的な考えではありますが、リタイアの前にはいろいろな理由を絞りこんだものですが、だいたい以下のとおりに論点を洗い出しました。
①サラリーマンは理不尽で報われない
②先の将来がだいたい見えてきている
③毎日忙しいので健康を維持しにくい
④給料も退職金も人員数も減らされる
⑤仕事がよりややっこしく大変になる
⑥仕事を長く続けても自力で稼げない
⑦管理職になってリストラしたくない
⑧自らの選択では仕事を決められない
⑨周囲と競争したり比較されたくない
⑩仕事を続けるには強い忍耐力が必要
サラリーマン稼業がもっと気楽にできた昔の頃を非常に懐かしく、そして切なく感じましたね。
もう、あの時代は決して戻ってはこない。かつては気楽な稼業だったサラリーマン人生よ、さようならと。
それと同時に、世の中や時代の変わり目をひしひしと感じ、人間の社会の生きにくい時代の古い詩が脳裏に浮かびました。
栄枯盛衰
諸行無常
平家物語
国敗れて山河あり
城春にして草木深し
杜甫
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