私も長年(延べで15年以上)の投資の経験がありますが、株式にしても、不動産にしても、一つの失敗もしないで、完璧に勝ち上がるということは、まずできないとつくづく思います。
昨今の乱高下ではだいぶ損している方もたくさんいらっしゃると思いますが、今の時代はタイミングを「待つ」ことの重要性をひしひしと感じますよね。
今は乱高下が激しいので、アベノミクス効果がハッキリと出ていた短期ではなく、やや長期の軸で物事を考えた方が良いのかもしれません。
私も、数年以内に最終的には日本の財政再建がやっぱりうまくいかずに、事実上の破綻状態になることは完全に念頭に入れています。
投資がうまくいくための秘訣の一つには、やはり「タイミング」というものが非常に大きいだろうと思っています。
私も含めてですが、多くの人々はそれをじっくりと待つことがなかなかできないと思っています。(なぜなら心のどこかで焦っているから?)
それと、高い利回りに惑わされてしまう人も多くいます。
しかし、そのことはあの「和牛商法」で分かる通りです。現物リートでも、不動産投資に関してでも、株式投資でも、完全に利回り星人になっている投資家がかなり多くいるわけです。
海江田万里氏が過去に推奨したという「安愚楽牧場」でも潰れたとおり、現物での高利回り投資というのはは、不動産も含めて長期では失敗する可能性がかなり高いのです。
投資というものは、やはり焦りが一番の大敵になります。これは私が投資を行ってきて、一番に実感をこめて言える話です。
そして、やはり世の中でそんなに高利回りでずっと回り続ける投資があるワケがありません。このことはぜひ肝に銘じて欲しいと思います。(でも、結局で思い込みや願望で高利回りを買ってしまうんですが・・・)
今、まさに投資をしようと思っている人の多くは、やはり将来の不安や現在の境遇に焦りを感じている人がやっていることも多いです。
それには、まず投資の条件で「不安」の感情を排除することが大事です。
サーフィンでうまく波に乗るためには、サーファーはじっくりと心を静めて海面で波を待ち続けないといけないものです。
逆に焦ってしまって、無理して変なタイミングで乗ってしまうと、逆に波に飲まれたり、何かにぶつかって溺れてしまうことも多いものです。(辛坊氏のヨット太平洋横断はそれにあたる?)
リーマン破綻の時、「100年の津浪」と叫ばれていたのも、まだ最近の話です。津浪は何回も押し寄せてくると既に経験したはずです。
通常のスタイルで何かの投資を実行している人は、これから先は相当に注意が必要だと思います。(一番の防御策は現金をそれなりにしっかり握っておくことだと思いますが)
特に、この下半期の世界経済に関して、私も正直を言ってどう転がるか?相当に予測が難しいのではないでしょうか。(専門家もアテにならない時代)
今、大きなヤマを張るのは結構危険な行為のような気がします。隣国の中国の動きによっては、ドルの価値も急変する恐れだってあるからですし。(豪ドルがそうであったように)
日本の金利が急上昇することも十分念頭に入れなければなりませんし、一定の争いごとが起こることだって、どこかの視野には入れておかなければなりません。
もちろん大災害も起きやすい状態には変わりはありませんので、これほど様々なリスクが潜んでいることが明白な時代はなかなか無いんではないかと思います。
台風の時にサーフィンをやるヤツは無鉄砲者と言われます。これと同じく、恐慌の時に投資をやる人は・・・?
投資には入るタイミングはとても大切です。勝てる人は理由が無くても、負ける人には理由があります。
無知・慢心・思い込み。(by林修先生)
この先の乱高下に右往左往されないように心して、禅寺で座禅でも組むのが大切かも知れませんね。