東急東横線と副都心線の渋谷駅直通化が行われて1ヶ月。どこの街がどうなったのか?少しずつ結果が出てきましたね。
まず、副都心線の「池袋」、「新宿三丁目」、「明治神宮前」の三つの駅の1日平均利用客は、直通運転開始前と比べ、平日はいずれも40%増とのこと。
休日では池袋、明治神宮前の両駅が50%増、新宿三丁目駅は70%増とのこと。
さらに、JR渋谷駅の約1カ月間(3月17日~4月14日)の利用客が前年同期に比べ、6.5%減少、JR池袋駅では同0.5%の減少、JR新宿駅は同0.8%の微増ということでした。
また、横浜方面もみなとみらい線利用客で8.7%増加しているということで、これまで渋谷で分断して止まっていた人の流れが、新宿・原宿・池袋・横浜方面に拡大したのが分かりました。
JRもメトロも両駅ともに利用客が増えた「新宿の一人勝ち!」といった感じもするのですが、池袋や明治神宮前が、副都心線の利用客が平日や休日で40~50%増えたということで、こちらの街もかなり健闘しています。
気になるのはJR渋谷駅の利用客が6.5%減ったという現実でしょう。
銀座線の渋谷駅も利用客が約10%減ったということで、その分半蔵門線と副都心線が10%程度は増加しているかもしれませんが、東急東横線の利用者の副都心線シフトが明らかに進んだと言えそうです。
今年度の首都圏JRターミナルの利用客数ランキングは、渋谷駅がついに順位を首都圏5位に落とすのがほぼ確実となりました。
JR横浜駅も、相鉄線が近々に東京都心への直通乗り入れを計画していますので、ここで数%減少することを考えると、全ての延伸計画が出揃う数年後のトップ・ランキングについて、最終的に池袋・新宿・渋谷・東京・横浜のどこの街が微笑むのか、ちょっと気になってしまいます。
○2011年度JR上位駅乗車人員ランキング(JR東日本)
1 新宿 734,154(副都心線開通後で微増↑の見込み)
2 池袋 544,762(副都心線開通後で微減→の見込み)
3 渋谷 402,766(副都心線開通後で減少↓の見込み)
4 横浜 394,900(副都心線開通後で増加↑の見込み)
5 東京 380,997(丸の内駅舎効果で増加↑の見込み)
6 品川 323,893(羽田国際化効果で増加↑の見込み)
(参考記事)
○JR渋谷駅利用6.5%減 東急メトロ直通で(SankeiBiz)
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/130416/cpd1304161607017-n1.htm
○東横と副都心線の相互直通運転から1カ月、元町・中華街駅は乗降客2割増、ホテルや観光名所も好調/横浜(カナロコ)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1304160004/