アップルの未来はどうなる | Passのブログ (情報部屋)

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アップル叩きの記事が増えてきました。株価が一気にhpとDELLの時価総額分が吹っ飛んだとのことで、いかにアップルのバブルが激しかったかを物語ります。

アップルもレッドオーシャンのラットレースに巻き込まれた感が強くなり、イノベーションを連続していくことの難しさを思い知ります。やはりジョブズあってのアップルだったのでしょうか。

(以下引用)

○コラム:米アップル、ついに「非創造的破壊」に屈す(ロイター)

http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE90N02U20130124?sp=true

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[ニューヨーク23日] 米アップルはついに、「非創造的破壊」に屈してしまった。

スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」やタブレット端末「iPad(アイパッド)」とともに走ってきた5年間はアップルを勢いよく投資の王国に向かわせたが、今やその足が止まろうとしている。

第1・四半期(10─12月)決算の純利益が横ばいになったとの発表を受けた23日の時間外取引では、500億ドル強の市場価値が消し飛んだ。

これはヒューレット・パッカードとデルの時価総額合計にほぼ匹敵する。

模倣品の数は増える一方で、利益率はどんどん低下している。ティム・クック最高経営責任者(CEO)が、この「赤の女王の競争」(『鏡の国のアリス』に由来し、競争に生き残るために走り続けなければならないということ)から逃れるためには、本当のイノベーションが必要だ。

漸進的な製品のアップグレードの積み重ねは、アップルがライバルの韓国サムスン電子と競争していく上でプラスに働いているが、その効果は限られる。

第1・四半期の売上高は前年同期比18%増加し、アイフォーンは約4800万台、アイパッドは2300万台を販売した。しかし残念ながら利益は従来のペースを維持できていない。

小型タブレット端末「iPad mini(アイパッドミニ)」は人気が出ているが、アイパッドほどもうからない。

アイフォーン5も多くの顧客を引き付けたとはいえ、製造コストが高くつくことが判明している。アップルの営業利益率は6%ポイント近く下がって31.6%となった。

本質的にアップルは、ルームランナーの上で現在の位置を維持するためにどんどん走るスピードを速くしている。

もちろん懸念されるのは、環境の変化がアップルが走れなくなるほどの速さとなり、ライバルが追いついてしまうことだ。

もしくはアップルが転んで、信頼性の劣る地図アプリだけでは済まないような役立たずの製品を投入してしまう展開もあり得る。

投資家がそうした事態に備えているのは明らかだ。23日の時間外に株価が10%急落したことを考慮に入れると、株価は昨年の1株利益の約10倍となっている。

アップルにとって時価総額の約3分の1に相当する1370億ドルのキャッシュ・流動性資産は、万が一に対する絶好のクッションではある。

ただ、アップルに最も望まれるのは、配当支払いや自社株買い、あるいはちょっとだけ手直して価格を安くしたアイフォーンを販売することではない。

これまで大成功を収めてきたやり方である「違う方向に走り出す」ことをするべきなのだ。

アップルの目を見張るような成長は、人々が欲しいという認識さえなかったような製品を生み出してきたことに由来する。

今後の対象が決済機能なのか、テレビやその他の秘密プロジェクトかはともかく、アップルは独自開発のペースを加速させなければならない。

<背景となるニュース>

*アップルが23日発表した第1・四半期(10─12月)決算は、売上高が前年同期比18%増の545億ドル、純利益が横ばいの131億ドルだった。

アイフォーンの販売台数は4780万台、アイパッドは2290万台、PCのマックシリーズは410万台となった。前年同期はそれぞれ3700万台、1540万台、520万台。第1・四半期末のキャッシュと流動性資産の保有額は1370億ドル。