空室率を詳しく調べる方法 | Passのブログ (情報部屋)

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居住地域や投資地域の賃貸事情を調べる場合には、HOME’Sなどの「賃貸需要ヒートマップ」を検索するのが一番早いですが、だいたいの感触はこれで掴めるものの、さらに細かいデータを取得することは、なかなかできません。

そこで、もし知りたい地域の賃貸需要をより詳しく調べるために、1つオススメできるのが「大東建託」で物件を管理している同じ建物・間取りタイプの広さ(1~2LDKなど)の賃貸物件での空室率を詳細に調べてみる方法です。

大東建託とは、もうほとんどの方がご存じとは思いますが、積水ハウス、大和ハウス工業、レオパレスなどと同じように、自社で企画・設計・施行し、地主オーナーと組んで物件を管理し、お客集めの窓口店舗も持っている総合不動産開発型の賃貸業者です。

CMで盛んに流れているレオパレスはワンルーム系が多く展開され、大東建託や大和ハウスは1~2LDKがメインということもあり、少子高齢化でレオパレスが厳しい経営状態になってきているのを裏目に、大東建託や大和ハウスなどは、順調に物件数や利益を伸ばしています。

特に大東建託は、国内のほとんどの地域で賃貸住宅開発を大規模に展開しており、非常によく似た建物の造りや間取りでの鉄筋マンションや規格型アパートなどを数多く設計・施工し、管理しています。また全国各地に大東建託の物件が点在しています。今でも地主に盛んに売り込みをかけているのでしょう。

現在、都内でも郊外でも、一番に需要が見込めるのが1~2LDKの鉄筋コンクリートのマンションですが、この大東建託の管理している物件について、価格や募集物件数をつぶさに調べれば、その細かい地域や町名の賃貸「実需要」が手に取るように分かると思います。

私が調べた中で感じたことですが、首都圏における情報ですが、都心(大手町駅・東京駅・新宿駅・渋谷駅など)に朝に30~40分圏内、かつ乗り換え駅であり、駅から徒歩10分以内にある2LDKの鉄筋コンクリート物件には、ほとんど空室がありません。

しかし、都心から40分圏外、徒歩15分圏外、乗り換え路線無しの駅になると、その空室率は一気に高まってきます。築浅であっても既に2~3割が空室になっています。

埼玉・千葉は「東武野田線~川越線」よりも外側、東京・神奈川は「横浜線~小田急江ノ島線」よりも外側が、JRの本線系の沿線を除いては、やや苦戦していると思います。

また、賃料も同じ広さの1~2LDKで圏内と圏外を比較した場合では、圏内と圏外で1万円以上も差がついてしまい、わずか1キロも離れていないにも関わらず、非常に大きな違いとなって空室に表れている場合が結構あります。

さらに郊外や地方では、なかなかインターネットで需要を調べにくいのですが、大東建託の管理物件を比べながら調べることにより、物件が所在するエリアの賃貸需要や価格設定をかなり詳細に把握することができると思います。

郊外などにおいても、大東建託などの管理するファミリー物件が、見事に満室になっているような物件の近隣であれば、今後もそれなりの集客効果が認められそうです。

反対に、大東建託の管理する物件であっても、既に空室が目立っていて、家賃が下がってきている場合には、その近隣では、いよいよ需要が将来厳しい事実を示しており、新たに物件を取得するようなことは控えておいた方が得策かもしれません。

(ただし、戸建賃貸や駐車場が複数台駐車可能、広い庭など、テーマ性やオリジナル性があるものについては、この限りではありません)

○大東建託のホームページ

http://e-heya.kentaku.net/