時間があるというのは、それだけで相当に大きな価値です。「タイム・イズ・マネー」(時は金なり)とも言いますが、投資をしている人にとっては、「マネー・イズ・タイミング」の方がしっくり来ます。
お金を殖やす事には、それなりの長い時間がかかってしまいます。しかし、逆を言えば、それなりの時間をかければ、方法が間違っていなければお金は殖えるはず?なのですが・・・。
(以下引用)
○「金持ち」だけでなく「金時持ち」を目指そう!(MSN)
http://money.jp.msn.com/expert/column/%e3%80%8c%e9%87%91%e6%8c%81%e3%81%a1%e3%80%8d%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%a7%e3%81%aa%e3%81%8f%e3%80%8c%e9%87%91%e6%99%82%e6%8c%81%e3%81%a1%e3%80%8d%e3%82%92%e7%9b%ae%e6%8c%87%e3%81%9d%e3%81%86%ef%bc%81
消費税増税法案が参議院で審議入りし、いよいよ成立が秒読み状態になりました。
将来への不安や消費税の負担増で、これからの家計をどうやりくりしていくかは、私たち生活者の共通の課題です。
消費税増税と聞くと、「節約」「貯蓄」というように、まずは「お金」のことを考えてしまいますが、今回は、人生の中で「お金」以外にも大切な、「時間」について考えてみましょう。
先行きが見えない世の中で、自分らしい幸せな人生をデザインし、実現するためは、「自由なお金」と「自由な時間」の両方が必要です。
つまり、「金時持ち」になることが豊かな人生を送るための秘訣と言えます。
自由に使えるお金を増やすためには、「支出を減らす」「収入を増やす」「お金に働いて貰う(運用利回りを上げる)」の3つの方策があります。
これはよく言われることです。お金と同じように自由に使える時間を簡単に増やすことができれば良いのですが、1日は24時間と決まっています。限られた時間をどのように有効に使うかがポイントになります。
自由に使える時間を増やすために睡眠時間を削っては、かえって健康に悪く、病気になってしまえばその分、自由に使える時間が減ってしまうことになります。
そこで、自由に使える時間を増やすために最初に手をつけることは、「ムダな時間を減らす」ことです。お金と同じように、1日の生活の中で、意識しないでムダに使っている時間があるのではないでしょうか。
何となく見ているテレビ、ネットサーフィンなど......。ムダに使っている時間に気づき、生活パターンを改めることで、人生の中で使える時間は格段に増えます。
次に、「作業効率を上げる」ことです。仕事であれば、段取りを決めてから仕事に取り掛かる、ITを活用して仕事を効率化する、仕事に必要な知識やスキルを身につけることも仕事を効率化する手段となるでしょう。
また、家事であれば、調理をまとめて行い冷凍保存するなどの家事テクニックを駆使することなどがあります。
「時間をお金で買う」という方法もあります。家事は、何もかも自分で行えば、お金はかかりませんが、自分の自由な時間を使っていることになります。
そこで、お金を払って家事代行サービスを利用したり、食洗機や全自動洗濯乾燥機などの便利家電を購入したりすることで、自由な時間を手に入れることができます。
自由な時間を増やす方法を見てみると、実はお金がかかるものが多いことに気がつきます。せっかく、自由に使える時間を増やしても、漫然とその時間を浪費したのでは、あまり意味がありません。
自由に使える時間の一部は、収入を増やすためのスキルアップ、職場の人とのコミュニケーションなどに使うと良いでしょう。
増えた収入の一部は、時間を買うことに充当して、自由な時間を創り、更にそれを活用して収入アップに繋げるなど、「自由な時間を増やしてお金が増える」という好循環を生み出しましょう。
お金がもったいないから自分で全てを行うというのでは、現状の生活からは抜け出せません。ニワトリが先かタマゴが先かという議論になってしまいますが、そこは迷わずに、自分の自由な時間を増やすことから始めてみましょう。
ところで、投資は、お金も時間も同時に増やせる有効な手段なのです。投資と聞くと、お金がお金を生むという、お金を増やす手段として捉えられがちです。
もちろん、自由に使えるお金を増やすための有効な手段といえますが、もう一つ忘れてはならないのは、投資で得られたお金の分だけ、自分が本来働く時間分を得ているとも考えられることです。
少ない金額を投資している間は、あまり気づかないかもしれませんが、継続的に投資を続けて投資金額が大きくなると、株式や投資信託ならば配当金や分配金、不動産投資ならば家賃など、入ってくる金額が少しずつ多くなってきます。
「投資で成功して将来働かなくても生活できるようになる」とまではいかなくても、「投資で得られる配当があるので、仕事のペースを落として自由な時間を作る」くらいは目指すことができるでしょう。
最後に、限られた時間を増やす唯一の方法は、「健康寿命を延ばす」ことです。運動や趣味などで心身をリフレッシュすること、食事に気をつけたりするなど、日々の健康管理が大切です。
現役時代の健康への投資は、将来健康でいられる時間を貯金しているとも言えます。健康寿命が長くなるほど、自由に使える、人生を楽しめる時間が多くなります。
将来を不安に思うのではなく、しっかり将来を見据えて準備することで、未来は明るくなります。自由に使えるお金も時間もある「金時持ち」を目指して、幸せな人生を送りましょう!
MSNマネーエキスパート プロフィール
平野 泰嗣(ひらの・やすし)
FPオフィス Life & Financial Clinic代表。CFP認定者。中小企業診断士。著書に「30代夫婦が働きながら4000万円の資産をつくる考え方・投資のしかた」。同じくFPの妻と「夫婦FP」として、夫婦のFP相談を数多く行っている。