危ない会社の見極め方 | Passのブログ (情報部屋)

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エルピーダが破綻したことにより、「ウチの会社は果たして大丈夫だろうか?」っていう不安も当然の時代、経営危機という言葉が、心の奥底をわしづかみにされてしまうような昨今の日本企業の業績事情です。

その兆候を知る具体的なチェックリストがありましたので、私も早速、自己申告してみたいと思います。もちろん、何点だったかは内緒です。(ちょっと古いデータですが、本質的には変わっていないでしょう)

(以下引用)

○Risky 社内だからこそ分かる「危ない会社」の見極め方(WEDGE、99年8月号、7月25日発行)

http://www.d1.dion.ne.jp/~masehts/message/99091message.html

秘密会議に、中枢幹部の退社――――――チェックシート大公開    

「証券界の雄」だった山一證券や都市銀行の一角を担っていた北海道拓殖銀行の破綻に始まって、上場企業では京樽や東食、ヤオハンジャパン、三田工業が破綻するなど、かっての日本では考えられなかった大企業や上場企業が倒産に追い込まれるケースが続出している。

今や倒産の危険をまったく感じさせない企業を見つける方が難しくなっているわけだが、内部の社員にとってはたまったものではない。

明確な経営情報の説明もないままに、ある日「倒産」の二文字を付きつけられたらどうなるか。

史上最悪の失業率を更新するなかで、再就職はままならない状況だ。

しかし、あなたの会社の内部をよーく見渡してほしい。目に見える動きから不穏な動きまで、破綻への助走のシグナルは案外点滅しているのかも知れない。

「会社の危険度」チェックシート

当てはまる項目をチェックし、合計点を算出してください
下の表で、あなたの会社の危険度が判定できます

初期症状(各項目1点)
□ 本社ビルは業界他社より豪華だ
□ 役員フロアには高価な絵画が飾られている
□ 本業と関係ない事業が多い
□ 世間体を気にして、赤字事業(子会社)を続けている
□ 採算を度外視した乱売に走っている
□ 商品、サービスの質が低下したといわれる
□ 35歳まで昇進に差がつかない

悪化症状(各項目3点)
□ 秘密裏に会議が行われている
□ 役員室への弁護士の出入りが激しい
□ 賃金が一律でカットされた
□ 海外事業の撤退が相次いでいる
□ マスコミに批判記事が頻繁に掲載される
□ ここ3年で銀行出身の役員が増えた

末期症状
□ 怪文書や内部告発が絶えない(8点)
□ 本社や中枢部門の社員が次々に退社している(10点)
□ 取引が現金払いに変更された(13点)

   0点 当面は倒産の心配はありません
 1-3点 頭の片隅に「まさか」の事態をいれておきましょう
 4-8点 突然の倒産は十分ありえます
9-12点 危機はすぐそこまで来ています
13点以上 「明日は会社がなくなる」という覚悟が必要です
       
危険な会社に共通する予兆。あなたの会社の採点は?

大企業の突然死、社員はその時、何の準備もないまま、路頭に迷い、再就職もままならぬ。それでは大変、社員が自分の会社の倒産を予期することはできないのか。

最近の倒産企業の社員の声を集めれば、「危険な会社」に共通する予兆が見て取れる。上記のチェックシートは過去の倒産企業のケースを元にして作成したもの。

自分の会社に思い当たる項目はないか、自己採点してほしい。そうすれば、転職など、自分の進路を冷静に考える余裕も生まれるというわけだ。

不釣合いな本社や設備は破綻企業への初期症状
どうも目に付く不穏な動き
隠れた会議などは悪化のしるし
怪文書や告発は末期症状   などなど。

いろいろな倒産企業の事例をみてみると、社内の動きに共通点がある。あなたの会社も、今、破綻への道を歩んでいるかも知れない。少し社内を見回してみれば、思わぬ危険信号が見つかるかも知れない。

しかし、決して間違えないでほしいのは、危険信号が点滅しているからといって「われ先に」と見切りをつけることを勧めているのではないということだ。人材の流動化が叫ばれる一方、先行き不透明ななかでは、転職する道も最善の策とは言い切れない。

ただ、これまで日本の会社員は就社によって身分が守られつづけた結果、自らの会社の情報を収集するといった感覚は極端に乏しかった。

自分の身を守るということだけでなく、自分が働く会社の経営状況を認識し、何をなすべきかを考えるといった『自ら考え、判断する』習慣を持つ必要があるといいたいのだ。