半値、八掛け、二割引き | Passのブログ (情報部屋)

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「半値、八掛け、二割引」という格言をご存知でしょうか?これは、元値×50%(半値)×80%(八掛け)×80%(二割引)=32%になった時が暴落時の買い時だというものです。これは古今東西で通用している一種の取引法則のようです。

元値(高値)の約3分の1、高値から32%まで下がれば、底値に届いたと判断したゴールドマン・サックスと大手ヘッジファンドマネージャーは、この有名な格言を忠実に守って空売りを行ったためか、わずか1か月で20億円の利益だそうです。いやはやこの仕掛けには驚きます。

2,482円(元値)→1,241円(半値)→993円(八掛け)→794円(二割引)

○“暴落”オリンパス株で利益20億円超…ゴールドマン凄すぎる手口(ZAKZAK)

http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/news/20111115/inv1111151226002-n1.htm

この1カ月、オリンパス株の暴落で多くの株主が損失を抱えたが、世界最強の投資銀行と呼ばれる米ゴールドマン・サックスはひと味違った。株価の下落でも儲かる「空売り」をいち早く仕掛け、底打ち直前に買い戻すという売買を神業のようなタイミングで実行した。一連の取引で22億円前後の利益を上げたという計算もできる。その凄すぎる手口とは?

オリンパスをめぐる騒動の発端は10月14日、マイケル・ウッドフォード氏(51)が突如、社長を解任されたことだった。ゴールドマンはその前日の13日、オリンパス株を約83万株空売りしている。同日の終値2482円で計算すると20億円超の売りを一気に出したことになる。

空売りとは株を持たずに、ほかから借りてきて売却すること。株価の下落が予測されるときに使う手法で、値下がりした際に買い戻すことで、その差額が利益となる。

東京証券取引所は証券会社などが空売りした銘柄や株数の残高を日々公表している。それをみると、ゴールドマンは13日以降、一定程度買い戻しながらも、空売りを増やし続けている。

この手口について、ある国内証券マンは「ウッドフォード氏が経営陣を告発するのを聞いて、事態は深刻ということで、どんどん売りを増やしていった印象だ」と解説する。

オリンパスが損失隠しを認め、株価がストップ安の734円まで下落した11月8日の時点で、ゴールドマンによるオリンパス株の空売り残高は194万株とピークに達した。ところが株価が584円まで下落した翌9日の時点で残高は4万株強にまで一気に激減する。この時点で大量に買い戻したということになる。

同社の株価は11日に460円まで下げたが、週明け14日には上場維持観測が広がったことからストップ高の540円まで反転した。ゴールドマンは暴落前に空売りを入れて、底打ち直前に買い戻している。

この間の収支を終値ベースで計算すると、オリンパス株を空売りした額は約40億円、一方で買い戻した額は約18億円。実際には、現物株の買いなどを組み合わせている可能性もあり単純ではないが、空売りと買い戻しに限れば、差し引き約22億円の利益と計算できる。

前出の証券マンは、「株価の下値メドはまず半値、次は八掛け、そして二割引きとされる。上値を2000円とすると下値は640円。投資の基本に忠実に買い戻したとも考えられる」という。