アメリカの超・富裕層の稼ぎっぷりは激しいです。格差社会が際立つと社会が停滞または混迷するのも今のまさに衰退アメリカの実態ですね。
○米国の階層別所得、過去30年の伸びは最富裕層1%が断トツ(ウォール・ストリート・ジャーナル)
http://jp.wsj.com/Economy/node_331656
米国民の所得はやはり最富裕層が30年前と比べべ急増し、他の階層を断然引き離す伸びを記録していたことが米議会予算局(CBO)が25日発表した調査結果で明らかになった。
2007年までの30年間の所得推移を調べたもので、全階層の平均では62%伸びていた。しかし、階層別では大きな差があり、所得最高位の1%に入る家庭は275%と非常に高い伸びを示したのに対し、下から20%の家庭では税引き後所得の伸びはわずか18%にとどまった。
最上位1%を除いた上位20%に入る富裕層では65%の伸びだったが、上位、下位を除いた60%の中間層の家庭での伸びは40%足らずだった。
伸び率格差が開いた原因は、富裕層の税引き前かつ政府による所得移転をしない段階での所得の伸びが高かったためだ。最富裕層のこの段階での所得の全体に占める割合は60%と、30年前の50%から大幅に増えた。
ただ、政府の所得移転の影響も変化があった。下位20%の家庭が昔は所得移転総額の50%を受け取っていたのが、35%に落ちた。その大きな理由は所得移転で低所得層に限らない老人向け社会保障や失業保険給付の支出が増えたためだ。
結局このCBOの調査は、所得格差の広がりを指摘するこれまでの各種統計に新たに加わるものだ。