皆さん、こんにちは。

千葉県議会議員(船橋市選出)の石川りょうです。

 

現在開会中の令和6年2月定例県議会にて、私が所属する会派(千葉政策議員団)は代表質問を行いました(登壇者は会派を代表して谷田川光丈議員)。我が会派では、所属する4人の議員がそれぞれに質問項目を出し合い、全員で考えて作り上げていくスタイルをとっています。

 

その中で、今回私が考えた質問をいくつか紹介していきたいと思います。

今日は「三番瀬におけるカキの養殖試験について」です。

 

 

【石川の質問】

 

三番瀬では、1980年代まで盛んだったアサリ漁に代わって、近年ではホンビノス貝が盛んになっていました。最盛期である2017年度には1,676トンもの漁獲量があり、同年には千葉県より千葉ブランド水産物に認定されています。しかし、ここ5年では最盛期の約21分の1にまで激減しています。

 

その原因は正確には不明ですが、温暖化や青潮、河川からの土砂流入、採り過ぎなどの影響が考えられています。漁業者をはじめとする関係者は困惑しており、地域の飲食店などでは、名物である三番瀬のホンビノス貝が使えなくなることへの心配が大きくなっています。外来種であり養殖ができないため、船橋市漁協と船橋市役所は新たな特産としてカキの養殖試験に着手しています。

 

私からは、このカキ養殖試験についての状況と、県の関わり方について尋ねました。

 

 

【千葉県の回答】

 

●千葉県からは、三番瀬では青潮の発生や近年の漁場環境の変化等により、アサリやホンビノス貝を対象とした貝類漁業が低迷する中、昨年度から船橋市漁協がカキ養殖試験を実施していること。

 

●昨年度の試験については、青潮の発生や養殖かごの落下により、養殖中のカキの多くが死滅しましたが、昨年10月から開始した2回目の試験については、現時点で順調に推移していること。

 

●県では、この試験結果を漁協や市と共に分析するとともに、既に事業化されている木更津地区や富津地区の事例を参考にしながら、三番瀬の漁場環境に適応した養殖技術を開発し、新たな収入源として期待されるカキ養殖の振興に取り組んでいきたいということ。

 

以上のような前向きな答弁が得られました。

ホンビノス貝の復活も期待しますが、船橋三番瀬における新たな名物としてのカキにも期待したいところです。現在実施中の2回目の養殖試験についても、結果が出次第、再度ご報告いたします。

 

2024年3月1日 千葉県議会議員(船橋市選出) 石川りょう

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