東葉高速鉄道東葉高速線 - Wikipedia

 

皆さん、こんにちは。

千葉県議会議員(船橋市選出)の石川りょうです。

 

今日は、先日、私から国土交通省(国土交通大臣)宛に送った、「東葉高速鉄道の経営安定化に向けた支援に係る質問書」についてお知らせします。

 

財政投融資等の有償資金を中心とするP線方式を採用せざるを得なかったことで、平成8年度の開通当初から約3,000億円という莫大な長期有利子負債を抱えて開業した東葉高速鉄道の高額運賃問題の解決は、沿線住民の皆さんや沿線自治体にとって大きな課題となっていました。

 

そこで、東葉高速鉄道株式会社の大株主である千葉県は、平成18年度以降、国(国土交通省)に対して、根本原因であるこの長期債務の縮減を、毎年国に求めていますが、国からは何の回答もありません…。

 

【ご参考①】千葉県による国の施策に対する重点提案・要望(令和6年度)

88ページに東葉高速鉄道に関する国への要望内容が掲載されています。

【ご参考②】千葉県と船橋市、八千代市による「東葉高速鉄道の経営安定化に向けた 支援に係る要望」(令和5年3月)

 

「いつまで待たないといけないのか?」、「回答が欲しい」、「検討状況だけでも教えてもらえないものだろうか?」などなど、沿線住民の皆さんからの声が私のもとには日々届いています。

 

そこでこの度、私から国交省に対して、約20年間にもわたるこれまでの千葉県からの要望に対する正式な回答をいただけないでしょうか?という質問書を送らせていただきました。

 

本当は直接国交省に行って担当課の方々と話してみたかったのですが、それが叶わなかったので、書面での質問という形になりました。

 

約20年間にもわたって要望をし続けているので、その返答をいただけないことには、沿線自治体(千葉県、船橋市、八千代市)も次の一手を考えることができません。そのためにも、国からの回答は重要です。どんなお返事をいただけるものでしょうか。

 

以下に、この度私が提出した質問書の内容を記載します。

 

 

東葉高速鉄道の経営安定化に

向けた支援に係る質問書

 

令和6年2月

 

 東葉高速鉄道及び北総鉄道は、建設費の増大により、鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対する多額の長期債務を抱えており、開業以来、その償還が経営を圧迫する厳しい状況が続いています。このことは、両鉄道の建設当時、後につくばエクスプレス等で採用された建設費の大半が無償資金で充てられるような制度がなく、財政投融資等の有償資金を中心とするP線方式を両鉄道が採用せざるを得なかったことが大きく影響しています。

 こうした中で、県では、沿線自治体等と連携し、多額の追加出資等、様々な経営支援策を実施するほか、沿線開発による需要増のための取組に努めてきました。しかしながら、両鉄道の経営は、依然として金利の動向に大きく左右されるなど、非常に脆弱な状態が続いています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う、テレワークやWEB会議の浸透等をはじめとした利用者、企業の行動変容は、アフターコロナにおいても継続し、公共交通需要はコロナ前の水準には戻らないことも懸念されています。

 こうした状況を踏まえ、令和5年7月に千葉県は「令和6年度 国の施策に対する重点提案・要望」の中で、貴省に対し、東葉高速鉄道・北総鉄道の経営安定化に向けた支援の充実という提案・要望事項名を提出させていただいております。具体的な提案・要望内容としては、東葉高速鉄道及び北総鉄道の経営安定化を図るため、鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対する多額の長期債務の縮減や利払いの軽減など、各年の元利償還金の更なる軽減措置を講じることとさせていただいております。

 また、令和5年3月13日には、千葉県と船橋市、そして、八千代市より貴省大臣に対し、「東葉高速鉄道の経営安定化に向けた支援に係る要望について」という要望書を提出させていただいており、その中で、下記事項について実施していただくように強く要望させていただいております。

 

1. 東葉高速自立支援委員会等における支援のあり方の協議に対するより積極的な参画など、引き続き、関係者が一体となった支援策の検討に一層の関与をしていただくこと。

2. 利払い負担に対する補助をはじめとして、長期債務の元利償還金の負担に対する抜本的な支援についてご検討いただくこと。

 

 今回、小生が貴省に対して面会を求めた理由は、上記要望事項に対するご回答や検討状況についてお伺いするためです。特に、千葉県から貴省に対して毎年提出させていただいている重点提案・要望については、これまで約20年にわたり同様の要望事項を提出させていただいておりますがご回答をいただけておりません。貴省からの回答に対する沿線住民からの期待は依然として大きく、また、千葉県及び船橋市、並びに八千代市におきましても、次の一手に大変苦慮している状況です。改めまして以下3点の事項について要望するとともに、貴省の検討状況等についてご回答いただきたくお願い申し上げます。

 

1. 東葉高速鉄道及び北総鉄道の経営安定化を図るため、鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対する多額の長期債務の縮減や利払いの軽減など、各年の元利償還金の更なる軽減措置を講じること。

 

2. 東葉高速鉄道の利払い負担に対する補助をはじめとして、長期債務の元利償還金の負担に対する抜本的な支援についてご検討いただくこと。

 

3. 東葉高速自立支援委員会等における支援のあり方の協議に対するより積極的な参画など、引き続き、関係者が一体となった支援策の検討に一層の関与をしていただくこと。

 

国土交通大臣  斉 藤 鉄 夫  殿

 

千葉県議会議員  石 川 り ょ う

 

 

2024年2月22日 千葉県議会議員(船橋市選出) 石川りょう

石川りょう公式ホームページ