皆さん、こんにちは。

千葉県議会議員(船橋市選出)の石川りょうです。

 

石川りょうの一般質問シリーズ第6弾は「道路問題について」です。

船橋市内の国道県道問題について、今回は3点質問しました。

 

1.県道8号船橋我孫子線(船取線)の4車線化について

 

▲常に渋滞している船取線の駿河台交差点以北

 

船橋で有名なものは何か?と問われたら「ふなっしーと渋滞である」と揶揄されることがあるほど、船橋市の渋滞は悪名高いものとなっています。その代表例の一つがこの船取線であり、ここで慢性的な交通渋滞が発生しているために、市民生活や経済活動に悪影響を及ぼしています。

 

特に、国道357号若松交差点から芝山団地入口交差点の間は深刻ですが、その原因は当該区間が国道357号や国道14号に直接つながり、花輪インターチェンジから京葉道路へと、主要な幹線道路や高速道路につながる重要な区間となっているからです。平成23年に、若松交差点から駿河台交差点までは4車線化が実現していますが、渋滞の解消には至っていません。なぜなら、船橋市内からはもちろん、船取線などを使って鎌ケ谷市方面から来る自動車や、県道288号夏見小室線などを使って国道464号方面から来る自動車が集中する駿河台交差点以北も4車線化しなければ抜本的な渋滞対策にはならないからです。

 

さらに申し上げると、前原西4丁目地先の交差点から駿河台交差点までの約500mは、片側2車線とはいえ、左側の車線は左折専用レーンとなっており、実質1車線、直進しようと左車線を走ってくるドライバーは、常に渋滞している右車線側に割り込むように車線変更しなければならず、わかりづらいだけでなく、事故が多く危険な個所となっています。これらの問題を解決するためにも、駿河台交差点以北を4車線化する必要があると考えます。

 

実は、船取線は駿河台交差点以北から市営霊園入口交差点付近まで、昭和56年に4車線道路として都市計画決定がされているのです。4車線化を実現するためには、次のステップとしてその「事業化」が必要になります。その検討は令和元年度から始まっており、進捗はこの5年間ずっと「検討中」という議会答弁でありましたが、我々沿線住民や船橋市にとっては、いつまで検討中なのか?どのようなことが課題となっているのか?今後のスケジュールはどうなっているのか?ということが大きな関心事となっています。

 

【石川の質問①】

県道船橋我孫子線の4車線化の取組状況はどうか。

 

【県の答弁①】

●県道船橋我孫子線では、これまでに、特に交通量の多い、国道357号若松交差点から駿河台交差点までの間について、順次、4車線化の整備を進めてきたところです。

●駿河台交差点以北については、起伏が激しく、多数の市道と交差していることから、整備する道路の構造等の課題を整理するとともに、今後、周辺で進められる土地区画整理事業との整合を図りながら、引き続き、4車線化について検討してまいります。

 

【石川からの要望】

道路の構造等の課題の整理を行っていたり、海老川上流地区土地区画整理事業との整合性を図ったりしているという具体的な検討の内容は明らかになりました。前者は確かに簡単な問題ではないと思いますが、後者は、海老川上流地区土地区画整理事業において、土地区画整理組合が4車線化の土地を確保する予定であり、このエリアは、令和9年に工事着手を予定しています。こういった事情も踏まえたうえで、船取線の4車線化の検討を加速するよう強く要望します。

 

▲500mにもわたり左折専用レーンとなっている危険個所

 

2.県道288号夏見小室線の舗装整備について

 

県道288号夏見小室線の船橋駅北口十字路交差点から夏見2丁目15番10号地先交差点までの歩道整備について。当該箇所は夏見という船橋市内でも有数の人口密集地域方面からJR船橋駅北口につながる主要な幹線道路であり、車両の通行が多い通学路でもあります。そのような幹線道路であるにもかかわらず、約900mの当該区間における歩道は極めて狭い排水溝の蓋の上を歩くという危険な状況に置かれており、船橋市は本県に対して歩道整備の要望を長年続けています。

 

▲主要な幹線道路沿いであり通学路であるにもかかわらずの危険で狭い歩道

 

【石川の質問②】

県道288号夏見小室線の船橋市北本町地先における歩道整備の進捗状況はどうか。

 

【県の答弁②】

●当該路線の船橋市北本町地先では、JR船橋駅を利用する歩行者が多く、かつ、小学校の通学路となっていますが、歩道の未整備箇所があることから、延長900メートルの区間で両側歩道の整備を進めており、用地が確保できた箇所から順次、工事を実施しています。

●これまでに、延べ430メートルの歩道整備が完了しており、今年度は、必要な用地の取得に努めているところです。

 

 

3.国道296号津田沼駅入口交差点における安全対策について

 

当該箇所は令和3年6月に八街市で発生した痛ましい交通事故を受けた「小学校の通学路の緊急一斉点検」により対策が必要とされた箇所です。当該箇所は国道沿いであり交通量が多く、横断することが困難で危険な通学路です。現在、交差点をコンパクト化し、右左折時の停止線から横断歩道までの距離を短くする方策が検討されているとうかがっています。船橋市で対策が必要な個所は134か所とされていましたが、そのうちの133か所についてはすでに対策が完了しています。船橋市内で唯一残されている箇所が当該交差点です。

 

【石川の質問③】

国道296号津田沼駅入口交差点における安全対策の進捗状況はどうか。

 

【県の答弁③】

●当該交差点では、令和3年に実施した通学路の緊急一斉点検に基づく安全対策として、自動車の進入スピードを抑制させる、交差点のコンパクト化を行うこととしています。

●現在、関係機関との協議を行いながら、交差点改良の設計を進めているところです。

●今後とも、歩行者の安全安心の確保に努めてまいります。

 

 

実際の石川りょうの一般質問の様子はこちらからご覧いただけます。

 

2023年12月15日 千葉県議会議員(船橋市選出) 石川りょう

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