皆さん、こんにちは。
千葉県議会議員(船橋市選出)の石川りょうです。
昨日(10月11日)に、千葉県議会令和5年9月定例会が閉会しました。
その後、私が所属する会派・千葉政策議員団(千政団)より、熊谷俊人千葉県知事に対して、来年度(令和6年度)の予算要望書を提出し、知事と直接意見交換させていただきました。
私からは、船橋市に関する事項を中心に15点の要望事項を挙げました。
以下にその内容(要点)を記載させていただきます。
〇主要な国県道の整備の促進について
(1)主要地⽅道船橋我孫子線を4⾞線化(東船橋3丁目交差点〜高根町交差点)すること。
(2)県道夏見⼩室線の交差点改良(船橋駅北口十字路)と道路拡幅(船橋駅北口十字路交差点〜夏見2丁目15番10号ツカサハイツ前交差点)をすること。
(3)国道14号の交差点改良(船橋競馬場入口、船橋大神宮入口、中山競馬場入口)をすること。
(4)主要地⽅道市川印⻄線の歩道整備(主要地⽅道船橋松⼾線との交差点〜法典中央町会館前)をすること。
(5)国道296号の交差点改良(津田沼駅入口交差点)をすること。
〇児童相談所設置に係る専門的人材の確保及び適切なケース記録等の引き継ぎに関する支援について
開設時における、スーパーバイザー等の実務経験が豊富な専門的人材を確保するための支援を行なうことを要望します。
また、令和3年12月に開設した県市川児童相談所船橋支所は、管理職である支所⻑のもと、50名程度の常勤職員が配置されていることから、効果的で的確な業務引継ぎが⾏えるよう、派遣にあたっては可能な限り、船橋支所に配属されている職員の選任を併せて要望します。
人事交流を積極的に実施することや業務の引継ぎが円滑かつ確実に進むよう検討を進めると明記されていることから、「千葉県子どもを虐待から守る基本計画」に沿った支援をすることと併せて、開設時にケース記録等を円滑に引継ぐため、システム間のデータ移⾏等に支障が生じないよう、市と協議のうえ事前に準備を進めることを要望します。
○東葉高速鉄道㈱の経営安定化に向けた国との協議調整について
東葉高速鉄道㈱の経営安定化を図るため、令和5年3月13日に、千葉県、船橋市、八千代市の3自治体にて、国に対し、
①東葉高速自立支援委員会等における支援のあり⽅の協議に対するより積極的な参画など、引き続き、関係者が一体となった支援策の検討への一層の関与
②利払い負担に対する補助をはじめとした、⻑期債務の元利償還⾦の負担に対する抜本的な支援についての検討をするよう、要望書を提出したところである。
ついては、国の積極的な支援策を引き出し、3自治体の要望を実現化するため、県知事自らが先頭に立ち、国との協議調整を行うことを要望します。
〇千葉県国民健康保険における県内保険料水準の統一に向けた検討について
被保険者の負担の公平性を鑑み、千葉県主導による県内保険料水準の統一について早期に実現できるよう、課題の解決に向けて対応することを要望します。
なお、令和5年3月の作業部会(支部代表による)において、令和11年度までに納付⾦ベースの統一を行うことが次期千葉県国⺠健康保険運営⽅針に明記予定とされているが、保険料水準の統一について、統一の目標年次及び目標地点が示されていないことから、早期に取り組むよう併せて要望します。
〇「妊婦に対する健康診査についての望ましい基準」の妊婦健康診査の回数引き上げの国への働きかけについて
県内市町村の妊婦健康診査については、千葉県市⻑会と千葉県町村会が千葉県医師会と協議し、回数や受診票毎の助成上限額を県内統一として基準を設け、14回の助成を行っています。ついては、県内市⺠が安心して妊娠、出産できる体制を確保するためにも、県は国に対して妊婦健康診査の回数の引き上げと財政措置の拡充を実施するよう働きかけることを要望します。
○帯状疱疹ワクチンに関する費用助成について
定期接種化の実現には長い時間を要すると考えられるため、定期接種化までの間における、間接補助制度を令和6年度に創設していただくよう強く要望します。
〇広域的な役割を担う医療機関の財政負担の在り方について(救命救急センター)
船橋市立医療センターは、人口約180万人を超える東葛南部保健医療圏において、三次救急医療機関(救命救急センター)として、市域を超えて24時間体制で救急医療を行い、地域の医療活動の中心的役割を担っています。
公立の三次救急医療機関に対しては、現在、普通交付税及び特別交付税による国の財政措置がなされているものの、広域的な医療機関としての役割を果たしていくためには、設置市の財政力に左右されず、救急医療の設備や人的資源等を安定して維持していくことが必要です。ついては、広域的な医療機関としての役割を安定して果たしていくためにも、補助⾦等のさらなる財政的支援をすることを要望します。
〇子ども医療費助成制度の拡充等について
子ども医療費助成制度は、子どもの保健対策の充実と保護者の経済的負担の軽減を図ることを目的に実施されていることから、県内すべての市町村は、入院・通院とも対象年齢を中学3年生まで(一部高校3年生まで)として助成しています。しかし、千葉県の補助対象は入院を中学3年生までとする一方で、通院は小学3年生までとしています。
少子化の時代にあって、子育て世代の経済的負担を軽減する子ども医療費助成は重要な施策であり、一層の充実を図る必要があると考えます。ついては、子ども医療費助成事業の通院や調剤についても、補助対象を中学3年生まで拡大していただけるよう、予算の確保をお願いします。
また、マイナンバーカードの子ども医療費助成制度での利用においても、県の制度として全ての自治体や医療機関が円滑に導入できるよう、国と綿密に連携し市町村に情報提供するとともに、導入に伴うシステム改修費等の発生する費用については、国が負担しない場合は県が負担することを併せて要望します。
なお、基本的な医療制度の確立は国の責務で行うべきものであり、国の責務として子どもの医療制度を実施し、全国一律の助成対象とすべきです。ついては、国に対して子どもの医療制度を実施するよう強く働きかけることを要望します。
〇増置教員の配置について
⼩学校の増置教員の定数を標準学級数1〜12を2、13〜23を3、24〜32を4、33以上を5にすることを要望します。
また、中学校の増置教員の定数を標準学級数31学級以上についても学級数に応じて増置教員の定数を見直すことを併せて要望します。
〇スクール・サポート・スタッフについて
令和2年度は、コロナに伴う緊急措置でもあるが、実学級6以上の学校にはスクール・サポート・スタッフが全て配置されました。しかしながら、令和3年度は5名、令和4年度は29名の配置である。以上のことから、スクール・サポート・スタッフを全校配置することを要望します。
〇特別支援教育の学校種で合格した者の特別支援学級での配置
特別支援教育で合格した新規採用者は、原則特別支援学校での採用となっています。本市の特別支援学級は、⼩学校で10学級、中学校で5学級増えており、令和5年度の⼩学校特別支援学級の定数内欠補の数は3名、中学校特別援学級の定数内欠補の数は19名です。少しでも新規採用者が配置されれば特別支援教育を推進する上で大きな力となり、また定数内欠補の数を減らすことができます。ついては、特別支援教育の学校種で合格した者を特別支援学級に配置することを要望します。
○三番瀬の再生について
三番瀬の再生については、千葉県三番瀬再生計画の事業計画における基本的な⽅針に沿った取り組みを行い、早期に進めることを要望します。また、新湾岸道路の整備を進めるにあたっては、同計画との整合性を確保することを併せて要望します。なお、新湾岸道路の計画にあたっては、貴重な干潟である三番瀬への影響や漁業、市⺠生活への影響に配慮されたい。
〇⻘潮対策について
東京湾の生態系のゆりかごとなっている三番瀬の海洋生物の保全及びアサリやホンビノス貝のへい死を抑止できるよう、三番瀬に悪影響をもたらしている海底窪地の埋め戻しや汚泥の除去などについて、漁業関係者や専門家に意見を聞いたうえで、これまで以上に積極的に行うことを要望します。
〇ホームの安全対策に係る鉄道駅バリアフリー設備整備事業補助⾦の交付について
(1)ホームドアや可動式ホーム柵の設置などの安全対策の実施が早期に図られるよう、鉄道事業者に対して設備の整備を進めるよう働きかけること。
(2)鉄道事業者による整備が進むよう、国に対して補助⾦交付のための財源確保に努めるよう働きかけること。
(3)鉄道駅バリアフリー設備整備事業補助⾦は、市が補助対象と決定した駅すべてを補助対象駅とすること。
(4)鉄道駅バリアフリー設備整備事業補助⾦は、市の実負担額全額を補助対象額とすること。
(5)鉄道駅バリアフリー設備整備事業補助⾦は、補助⾦交付額が減額されることが無いよう財源確保に努めること。
○交番の新設について
地域住⺠の治安の向上化及び防犯体制の強化を図るため、船橋市内に常設の交番を新たに設置していただけるよう強く要望します。
2023年10月12日 千葉県議会議員 石川りょう