皆さん、こんにちは。
船橋市議会議員の石川りょうです。
 
表題の通り、船橋市では、今年度から行政評価(事務事業評価)が復活することに決まりました。
私がこれまでの一般質問などで提案してきた内容ですが、その重要性を執行部にも理解していただいたようです。
 
【石川が提案してきた内容】
①今後の船橋市における更なる行財政改革のためには行政評価の実施が重要であること
②そのやり方は企画財政部によるトップダウン型ではなく各事業部課からのボトムアップ型であること
③評価の内容を広く市民の皆さんに公表すること
*石川りょうが行政評価について具体的に提案したのは令和3年第4回定例会の一般質問です。その様子はこちらの録画中継からご覧いただけます。
 
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今日は、この度、船橋市役所から報告のあった令和4年度以降の事業評価の概要についてまとめます。

 

 

 
船橋市では、平成26年度に1年間だけ行政評価(事務事業評価)を実施したことがありました。
しかし、この時は、1,600にも上る事務事業を評価したことにより各課の事務負担が膨大になってしまったことや、事業の目的や適切な指標の検討などができなかたったこと等の理由により、1年間で頓挫してしまった苦い経験があります。
 
その反省を活かし、今年度から復活させる事業評価では、評価する事務事業の数を絞って評価シートを作成し、各所属が自ら事業の特性や目的に応じて適切な点検・評価を実施していくことになりました(ボトムアップ型の評価)。
 
評価シートには事業の実施背景、実績、コスト、他市状況などを整理し、社会情勢の変化や持続可能性などを踏まえて課題の有無を点検し、あるべき姿に向けた改善のアイデアに結び付けていくということです。

 

 

 
初年度である今年度はスモールスタートとして、まずは50くらいの事業を抽出して評価を行っていくということです。
【1次評価】各所管による自らの事業の評価と見直し・改善のアイデア出しを5~6月頃に実施

【2次評価】市長をトップとする行革推進本部が行革アドバイザー(大学教授などの有識者)の意見も参考にして7~8月頃に実施

【改善の取組】8~10月頃を目途に改善の取組に着手し、必要に応じて予算要求にも反映

【見直し方針の決定】1月までには見直し方針(①次年度に見直し、②次年度以降に見直し、③現状維持、④継続検討)を決定

【評価結果の公表】2月には評価結果をホームページ等で広く市民の皆さんに公表

 

 

初年度はスモールスタートと上記しましたが、評価の対象となる事務事業は以下の4つの観点から抽出されます。
①長年にわたり実施している事業
おおむね10年以上が経過している事業を実施背景や社会情勢の変化といった視点から評価する。
②近年開始した事業
おおむね3~5年以内に開始した事業を事業開始後の実績から評価する。
③事業費の増加・減少が著しい事業
5年で増加率120%以上、減少率80%以下の事業をその増減理由や持続可能性から評価する。
④類似・重複している事業
国・県制度、市の多制度と類似・重複している事業をその類似・重複部分や必要性から評価する。
 
上記の条件からだと、ほとんどの市の単独事業が対象となってくると思われます。
今年度の取組をまずはしっかりチェックしていきたいと思います。
 
2022年5月21日 船橋市議会議員 石川りょう