皆さん、こんにちは。
船橋市議会議員の石川りょうです。
 
本日(3月14日)開催された船橋市議会文教委員会にて、議案第35号「船橋市立中学校設置条例の一部を改正する条例」が可決されました。条例の名前がわかりづらいのですが、第2条における金杉台中学校の名称と位置を削除するもの、つまり、金杉台中学校の廃止を決定する議案です。3月25日の本会議で最終的な議決がなされますが、文教委員会における一つの会派を除いたすべての会派が賛成しましたので、本会議で議決結果が覆えることはないと予想されます。令和4年度をもって金杉台中学校は廃止されることになります。
 
以下に、本日の委員会で述べた私の賛成討論(本議案に賛成する理由)を記載させていただきます。
 
 

賛成の立場で討論いたします。

金杉台中学校の名称・位置を削除する条例案であり、寂しさを感じるのが正直な気持ちです。

 

【実際の委員会では先番議員が述べていた内容と重複するため、このパラグラフは割愛しました】

当該中学校は、平成26年度から全学年単学級の状況が続き、生徒数の更なる減少が見込まれていたことから、私自身、生徒たちのためにも、状況の改善のための何某かの方策は必要だと考えていました。平成29年度から、教育委員会をはじめ、学校関係者や地域の皆さんが、当該中学校に関する今後の在り方の検討を進め、話し合いを続けてこられたことは承知しています。その結果として、御滝中学校への統合と金杉台中学校の廃止が決まったと理解しています。この結論には様々なご意見があることと思いますし、全ての人に理解される決定ではないとは思います。しかし、関係者が丁寧に話し合いや協議を続けて至った結論を尊重したいと思います。結果として、金杉台中学校への令和3年度の新入生は0人、令和4年度も新入学予定者が0人であるということは、生徒や保護者をはじめとした学校関係者や地域の理解が得られたことの証左であると認識しています。

 

学校の統廃合ということで、船橋市にもこのような時代が来たか、と時代が変わってきていることを改めて実感します。

本市全体では人口はまだ増えています。しかし、増えている地域は西部や南部を中心とした地域であり、その他の地域では減少してきています。そして、増えている地域でも、その伸びは、年少人口や生産年齢人口ではなく、老年人口が中心になってきています。我が国全体では顕著ですが、本市でも少子高齢化の時代が到来していることを強く感じさせます。

 

これらの事実を受け入れ、今後は時代に合わせた公共施設マネジメントが求められると思います。もちろん、教育委員会に限ったことではありませんが、学校などの教育施設をはじめ、多数の生涯学習施設などを所管する教育委員会にはその点を強くご認識いただきたいと思います。

 

そして、金杉台中学校に関しては、これからの時代を見据えた跡地活用を検討すべきと考えます。教育機関としての施設活用を図るほか、地域の活性化にもつながるような施設活用を検討するとされていますが、教育委員会には、教育機関としての施設活用に関して、庁内で強いリーダーシップを発揮していただきたい。不登校生徒の支援の充実に向けた拠点候補地の一つとしてご検討されているということは聞いていますが、これからの教育の課題はそれだけではないと思います。GIGAスクール構想、特別支援、フリースクール、そして、才能児教育の拠点など、是非、これからの時代のニーズに応える教育施設の実現を図っていただきたいと思います。

 
2022年3月14日 船橋市議会議員 石川りょう
石川りょう公式ホームページ