https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
やはり、今回、私が注目したいのは、PCR検査数です。
このグラフを見ると、4月22日は、全国では5,612名という検査人数です。
一番多かったのが4月14日で9,669名です。
これまでの累計でも、107,430人にとどまっています。
安部首相は、4月6日に、1日当たりの実施可能数を2万件に増やす方針を明らかにしたのですが、残念ながら実態が伴っていないことがわかります。
次に見てみたいのが東京都。
▲出典:東京都「都内の最新感染動向」
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
日本全国の中でも圧倒的に感染者数が多い東京都ですが、その東京都ですら、4月22日の検査実施人数は167人。これまでで1番多かった日(4月3日)でも551人なのです。
昨日(22日)は167人の実施人数のうち、相当高い割合の132人という陽性患者数なので、感染が真に疑わしいと医療機関や保健所が判断した人にのみPCR検査を実施しているという、ある意味、効果的で効率的な検査を実施しているという見方もできるのかもしれません。
*検査実施人数については、医療機関が保険適用で行った検査は含まれておらず、陽性患者数については、医療機関が保険適用で行った検査も含んでいるということなので、この点には注意が必要です。
しかし、それにしても…と感じてしまう少なさです。
私は専門家ではありませんし、現場に従事しているわけでもないので、確かなことなど何も言えないのですが、ここまで検査ができない理由は、医療崩壊を防ぐためにあえて検査数を抑えているのか、それとも、検査をする(できる)マンパワーや機器が不足しているのか、そういった理由があるのかもしれません。
いずれにしても、今あるデータや情報では、我が国全体の、そして、東京都の感染状況の全容(実態)の把握は著しく困難なのではないでしょうか。5月6日に緊急事態宣言の期限を迎え、5月の初め頃に、解除の是非について発表があると報道されていますが、根拠やデータが少なすぎて、専門家会議ですら結論が出せないのではないか?と勝手ながら心配してしまいます。
このような難しい状況にあって、専門家の方々がどのように考察していくのか、そして、どのような提言を出されていくのか、今後も注視させていただこうと考えています。
最後に、わがまち・船橋について。
船橋市は、毎日15時ごろに、前日のPCR検査による感染者数を報告しています。
そして、下の図のような形で、週に1度、1週間分のPCR検査数と相談件数を公表しています。
*1日の検査数も感染者数と共に発表してほしいと提言しておりますが、残念ながら、未だ実現されておりません。