皆さん、こんにちは。

船橋市議会議員の石川りょうです。

 

本日(4月16日)、船橋市は、4月21日(火)から緊急事態宣言が解除されるまでの間、市内の保育所等と放課後ルームの臨時休園を決定しました。

 

船橋市内でも感染者が増えている(昨日までで72人)ため、市民の皆さんへの蔓延を防ぐためと、なにより、子どもたち、保護者の皆さん、そして、保育所等やルームの職員の皆さんの安全を考えた結果です。

 

私は、自治体の最大の任務というのは、市民の生命と財産を守ることだと考えていますので、今回の船橋市の決定を支持します。

 

*船橋市の正式なアナウンス、今後の手続きの流れや書類のフォーマット、そして、保育料の減免などの詳しい情報はこちら(船橋市ホームページ)をご覧ください。

 

ただ、今後の課題がいくつかあると思います。

 

1.仕事や事情により家庭での保育が困難な方が提出する「臨時休園に伴う保育利用申込書」です。私は、この審査を現場(各保育所)にしていただくことは良くないと思っています。あの園は登園が許可されるのに、こちらの園ではなぜ駄目なのか?といったことが起こる可能性がありますし、それが私立保育園の場合には、後々の風評被害につながってしまう可能性もあると考えるからです。

 

「保育が必要な人」の船橋市の定義は、「医療従事者や社会機能を維持するために就業することが必要な方、ひとり親などで仕事を休むことが困難な方、事情により家庭での保育が特に困難な方等」となっており、これらに該当する方については、各施設で(引き続き)保育を行います(いわゆる特別保育)とされています。

 

この定義では曖昧なのです。何をもって保育が必要な方という判断が属人的に決まるのです(見る人によって決まる)。この責任を現場(各園)に任せてしまうというのはいかがなものかと思います。申込書の審査には、労力がかかるとはいえ、臨時休園という政策決定をした船橋市役所が責任をもって行うべきと考えます。

 

2.今後の保育の仕方(方法)についても考えるべき課題はあると思います。

今回のお知らせでは、各施設で引き続き特別保育を行うことになっています。つまり、これまで通り、市内の全ての園を開けるということです。

*感染者が出てしまった園は閉めます。

 

園児の数が少なくなるのであれば、全ての園を開ける必要はなく、地域ごとに開ける園を決めて、合同保育を行うという方法も考えられると思うのです。もちろん、「三つの密」を避けるなど徹底した予防策をうてる範囲での合同保育ですが。こちらについても様々なご意見はあると思います。「家から遠くなってしまう」ですとか、「慣れ親しんだ園や先生ではないのでお子さんが心配です」とか…。よくわかります。そのような点も総合的に検討した判断が求められると思います。

 

3.現場で働く保育士さんをはじめとした保育所等や放課後ルームの職員さん方への配慮も課題です。この大変な状況の中、これまでにも、そして、これからも、子どもたちを見てくださっている職員の方々ですが、彼ら(彼女たち)も、もちろん人間ですし、ご家族もいらっしゃる方が多いと思います。彼ら(彼女たち)への、休暇などの措置も含めた勤務環境のさらなる整備を求めたいと思います。船橋市市役所の職員たちも、今週から在宅勤務やローテーション制などの勤務体系が始まっています。保育所等にも適用されるように検討を望みます。

 

最後に、今回の休園決定措置に関して、私のおかげだと言ってくださる方がいらっしゃいますが、それは違うと明確に申し上げておきます。確かに、市民の方々からのご意見をいただき、市役所担当課と協議したり、提言したりはしましたが(そして、これは他の議員の方々もされていると推察します)、この緊急事態の中での市役所の政策判断に対して、私(議員)には最終的に判断する権限はありません。感謝のお気持ちは、船橋市役所子育て支援部に伝えていただければ幸いです。

*平常時における基本的な市の政策(条例案や予算案など)の決定権は議会にありますことはご承知おきください(議決権)。

 

2020年4月16日 船橋市議会議員 石川りょう

石川りょう公式ホームページ