皆さん、こんにちは。
船橋市議会議員の石川りょうです。
 
日本でも有数の高運賃である東葉高速鉄道の値下げについては、私の地元である船橋市芝山の住民の皆さんも常に関心を持っている事柄になります。かくいう私自身、東葉高速鉄道開通時から高校への通学のために毎日利用していた経験があります。ほぼ毎日乗っていたので、私の中での鉄道料金のスタンダードがこの料金となってしまっていたのですが、とんでもないことでした。東葉高速鉄道が直通する東京メトロ東西線ですと、西船橋(始発)から中野(終点)まで320円で行けますが、東葉高速鉄道の飯山満駅(私が利用する駅)からお隣の東海神駅までは300円もかかるのです。恐ろしいことです。
 
なぜこのような高額な運賃になってしまっているのかという理由は、これまでの私のブログで詳細に描かせていただいておりますため、今回は割愛させていただきます。
 
今日のご報告は、1月21日に開催された東葉高速自立支援委員会についてです。
要点は以下の3点です。
(1)輸送人員の増加など足元の業績は好調であること。
(2)長期債務に対して、令和2年度に20億円の繰り上げ償還をすること。
(3)繰り上げ償還をすることで、将来的な(36年度までの)利払い負担を2.4億円削減できること。
 
東葉高速鉄道の輸送人員は順調に伸びており、それに伴う収入も堅調に伸びていることは評価できると思います。それを受けて、鉄道の持つ資金が増えることが予想されるので、来年度に20億円を繰り上げて償還する決定に至ったようです。予定よりも早い時期により多くの負債を返還することにより、将来の利子負担を2億円以上も減らせることはもちろん良いことではあります。
 
しかし、有利子負債(鉄道の抱える借金)の総額はいまだに約2,547億円(18年度)も残っている状況を考えると、運賃の値下げは遠いと考えざるを得ません。
 
ちなみに、現時点で、この有利子負債は令和43年度の完済が目標とされています。
 
2020年1月23日 船橋市議会議員 石川りょう