▲授賞式にて議連メンバーと北川正恭マニフェスト大賞審査委員長と記念写真
 
皆さん、こんにちは。
船橋市議会議員の石川りょうです。
 
本日はご報告です。
11月9日に行われた第13回マニフェスト大賞にて、私が幹事長を務める「船橋市LGBT・性の多様性を考える議員連盟」の取組が優秀政策提言賞を受賞しました。
 
応募総数2,242件の中から選ばれた36件の取組の中に入れたことは光栄なことでした。
当議連の取組内容やポイントについて以下にまとめました(マニフェスト大賞記念冊子に記載されている内容と同じです)。
 
▲11月8日に行われたプレゼン研修大会で議連の取組内容を発表をしました。
 
会派を超える議員連盟 ~議会からの政策提言のツール~
 
近年では、我が国でもLGBTの問題がクローズアップされ、パートナーシップ条例を制定するような先進的な自治体も現れ始めた。そのような状況の中、船橋市議会に対しても、市内に在住・在勤・在学するLGBT当事者の方々からの声が届くようになってきた。話を伺っていくと、LGBTの問題というのは、虐げられていると感じているマイノリティの過剰な権利主張などではなく、万人に認められるはずの基本的人権に関する問題であることが認識された。そうであれば、自治体としてできること、やるべきことが存在するはずであり、それらを研究し、市に提言をし、最終的には広く市民に理解を得るための活動を行っていこうということで、当議連は発足した。

 

活動としては、LGBTに関する議員の理解を深めるために、LGBT当事者の方々を招いての勉強会を開催している。そして、市内在住・在勤のLGBT当事者の方々と議連メンバーとの自由闊達な意見交換を通じた課題の把握などに努めている。また、議連メンバー自ら全国の先進事例を視察・研究し、ゼミナール形式でその結果を発表・共有する取り組みなどを行い、切磋琢磨に努めている。これらの調査研究の結果に基づいて行われた一般質問や委員会における政策提言により、船橋市による人権ポケットブックの発行、LGBT理解促進のための講演会の開催を実現するなどといった成果を出している。さらに、市内在住・在勤のLGBT当事者の方々がかねてから熱望していた、市長との意見交換会を主催し、教育現場における啓発の充実、職場における差別の撤廃、医療現場における理解の促進などについて、市長から前向きな答弁を得た。来年度に向けて、そこでの意見・要望をまとめた予算要望書を市長に提出する予定となっている。

 

取り組みのポイントは、LGBT当事者の方々との連携を大切にしていることである。当事者の方々と頻繁に意見交換を行い、その生の声や問題意識を把握することに努めている。さらに、LGBT当事者でもある有識者に議連の顧問を引き受けていただいており、議連の活動内容や方向性について常に相談をしている。

執行部との関係も大切にしている。議連が主催する勉強会や講演会の場には、関係する執行部の職員を招待している。そして、LGBTに関連する市の施策の現状確認や政策提言を行うために、議連と関係執行部との意見交換会も開催している。

 

この議連の一番のポイントは、船橋市議会全7会派から、少なくとも一名は議連に名を連ねていることである。「LGBTの基本的人権を守る」という共通の目標に対して、党派・会派の垣根を越えて、議連メンバーが議論を重ねている。二元代表制の一翼を担う議会の機能を十分に発揮するために、議員連盟の活用は有効な手段となるであろう。
 
▲優秀政策提言賞の賞状をいただきました。
 
受賞メッセージ
 
今回の受賞に際して、当議員連盟の活動にご協力をいただいているLGBT当事者の方々に感謝申し上げる。当事者の勇気ある言動が無ければ、当議連の活動は成立しない。今回の受賞を機に、当議連の活動をさらに活性化し、船橋市におけるLGBT関連の施策を一層充実させることによって、船橋市民のLGBTに対する理解を広げていきたいと決意を新たにしている。また、今回の受賞により、当議連の取り組みを参考にしていただける議会の輪が広がり、全国の自治体によるLGBTに関する施策が進むことを切に願っている。
 
2018年11月16日 船橋市議会議員 石川りょう