皆さん、こんにちは。

船橋市議会議員の石川りょうです。

 

11月6日に行われた「第13回新しい船橋市立医療センターの在り方に関する検討会」を傍聴してまいりましたので、そのご報告をいたします。

 

現在進行中の「海老川上流地区まちづくり」(土地区画整理事業)ですが、その街の核(中心)の一つとなるであろう施設が船橋市立医療センターになります。現在の場所から移転建替えをする方向で検討が進んでおります。

 

その新しい医療センターの在り方について、市役所職員や有識者(病院関係の方々や大学教授)が一緒に検討していこうという会議体が上記の検討会です。

 

私は時間があれば様々な検討会や審議会を傍聴していますが、この検討会は見ごたえがあります。委員の中に病院関係者(お医者さん、医療系の大学教授、大病院の院長先生など)が多いので、本当に専門的で実のある議論が行われていると感じます。

 

さて、この検討会で現在話し合われている内容ですが、

(1)新病院の病床機能や病床数について

(2)新病院の医療機能について

です。

 

まず、(1)についてですが、6日の時点で報告された計画では以下のようになっています。

①一般病床:現在の病床数が432床であるところを466床に増やす。

②集中治療室(ICU):現在の8床から20床に増やす。*今年の3月30日付で千葉県知事より承認済み

③脳卒中集中治療室(SCU):現在の9床から15床に増やす。*今年の3月30日付で千葉県知事より承認済み

④精神病床(MPU):現在の0床から4床にする。*増床について協議中

合計で、現在の449床から505床へと56床増やす方向で考えているということでした。

 

(2)新病院の医療機能について特筆すべき点は以下の点だと考えます。

①精神病床(MPU)について、一般病床で対応が困難な精神身体合併症患者の受け入れ態勢を整えられるように、新たにMPUの整備に向け、引き続き千葉県と協議を進める。

②周産期医療について、今後、地域における状況、医療需要、社会構造等が大きく変化した場合などは、必要に応じて周産期医療の充実が図れるよう、変化に対応できる施設計画にすることを検討する。

③感染症対策について、感染症に対応した診察室・病室の設置、一般患者との接触が避けられるような動線を確保するなど、感染症患者に対応できる構造にする。

④災害医療について、災害拠点病院として免震構造の採用、ヘリポートの整備のほか、災害時にも病院としての機能を継続できるような対策を講じる。

⑤予防医学への取組について、メディカルタウンの中核施設として、予防医学の観点から、人間ドックの実施等の取組について検討する。

⑥市の相談窓口等について、メディカルタウンの中核施設として、医療分野に加えて、介護分野に関する手続きや保険分野に関する相談等が行えるようなワンストップ窓口を設置する。

 

どれも非常に重要なポイントだと思います。

精神病床については時代の要請だと考えますし、周産期医療については少子化が大きな課題となっている我が国において今後ますます取り組んでいかなければならない分野だと思います。医療センターは船橋市の中核病院であるため災害時にも機能しなければ困ります。当該地区は水害の危険性が高い地域なので、どのような形や工夫で病院を建設していくのか、これからしっかりとチェックしていかなければなりません。メディカルタウンを標榜するのであれば予防医学の視点はマストだと思いますので、医療センターで人間ドッグを受けられるようになるのはとても良いことだと思います。健康や医療に関するワンストップの相談窓口を院内に設けることは当然だと思いますが、新船橋にある保健福祉センターと業務がたくさん被るのだろうなと思うと正直複雑な心境ではあります。

 

しかし、将来の医療センターは現在の医療センターよりもますますパワーアップしそうな印象を抱いており、期待をしているところです。これからもしっかりと注視していきます。

 

2018年11月8日 船橋市議会議員 石川りょう

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