▲仙台市役所の外観
 
皆さん、こんにちは。
船橋市議会議員の石川りょうです。
 
今日は、市民環境経済委員会にて実施した視察報告の第2弾。仙台市自転車の安全に関する条例についてです。
 
仙台市は、今年の10月に同条例を制定しました。
本条例のメインの一つは、自転車保険への加入を義務化したことです。
「義務化」です。
よく決断したな~と感じます。
 
しかし、本当に義務化まで必要なのでしょうか?というのが私の正直な感想です。
自転車保険に加入しなくても罰則はありません。なので、実際には努力義務のような形になっています。
そうであれば、千葉県にも「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」があり、この中で「自転車利用者等は、自転車損害賠償保険等の加入確認及び保険加入に努める」という条項があります。千葉県の条例ですので、当然、船橋市にも適用されています。これで十分なのではないか?という意見があると思います。ただ、義務化を条例で謳えば、市の強烈なメッセージ、意欲を市民に対して示すことはできるのかなとも考えます。
 
自転車保険への加入の有無をどうやって確認するのかも難しい課題ですね。
仙台市としては、アンケート調査を定期的に実施して確認を行っていくようですが、それでは正確な数値は把握できず、大体このくらいの割合(パーセンテージ)かなというところまでしか把握できないと思います。
 
確かに、近年では、自転車による事故のことがマスコミでも大きく取り上げられていますし、高額な賠償のことも話題になっています。実際には船橋市も、自転車による交通事故の件数は増加傾向にあります。安全で快適な自転車ライフを実現するため、そして、万が一の時の被害者及び加害者両方の救済のためにも保険に入っていた方が良いことはわかりきっています。
 
しかし、だからこそ、私は自転車保険への加入については、努力義務までにとどめて、本人の意思に任せる方が良いのではないかと考えます。義務化までする必要は無いのではないかというのが私の現時点での考えです。船橋市民の皆さんはどのようにお考えになるのか、是非ご意見をお伺いしたいと思います。
 
▲視察の最後に見せていただいた仙台市議会の議場
 
2018年11月7日 船橋市議会議員 石川りょう