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皆さん、こんにちは。
船橋市議会議員の石川りょうです。
 
船橋市議会では今次定例会(平成29年第3回定例会)において、これまでの予算決算特別委員会が常任委員会化され、各常任委員会(総務、健康福祉、市民環境経済、建設、文教)による決算分科会が初めて実施されています。
 
私自身、市民環境経済分科会(担当分野の決算を審議する)を明日に控えております。
そこで、そもそも決算委員会とは一体何を果たすべきものなのかという前提を確認しておきたいと思います。
 
決算というのは、当該年度に使われた船橋市のお金をチェックするものです。今回の決算審議は、昨年度、つまり平成28年度に使われた市のお金の使い道について、それを認定とするか不認定とするか判断するものです。そもそも、すでに使われてしまったものを不認定になどできるのか?という素朴な疑問が湧きますよね。その通りなんです。いくら議会が決算を認定しなかったとしても、船橋市役所は政治的・道義的な責任を負うのみであり、決算の効力に影響を及ぼせるものではないのです。
 
じゃあ、何のために決算審査をするのか?
上の写真にある「地方議員のための予算・決算書読本」を紐解いてみました。
 
(p. 218)議会における決算の審議は、予算の執行が住民の福祉の増進に寄与したかどうかを中心に検討するものです。その審議の際に留意すべき点を挙げると、次のようになります。
①予算の執行が議会の議決に従っているか。
②法令や条例に従って適法に執行されているか。
③予算の執行が公正であるか。
④予算の執行が能率的、合理的であるか。
⑤歳入については、予算に計上した通りに財源が確保されているか。
⑥歳出予算の流用は、どのようになっているか。
⑦歳計現金の運用は、どのようになっているか。
⑧予算を執行した結果、当初の財政構造がどのように変動したか。
 
この①~⑧の役割を適切に果たすためにも、船橋市議会は、特別委員会から常任委員会化されて良かったなと私は評価しています。
 
しかし、兎にも角にも、明日は、「予算の執行が住民の福祉の増進に寄与したかどうか」に重点を置いて、平成28年度の決算審議に臨みたいと思います。
 
市民環境経済委員会は明日の10時からです。
生中継はこちらからご覧いただけます。
是非、ご覧ください。
 
2017年9月21日 船橋市議会議員 石川りょう