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皆さん、こんにちは。
船橋市議会議員の石川りょうです。
 
ご報告が遅れてしまいましたが、実は、3月7日の議会運営員会では、今後の船橋市議会にとって非常に重要な2点が話し合われました。1点は、予算・決算委員会の常任委員会化について、2点目は船橋市議会基本条例の制定についてです。
 
本日は、1点目の「予算・決算委員会の常任委員会化」についてご報告いたします。
 
結論を申し上げますと、船橋市議会は、今後、予算・決算委員会について常任委員会化していく方向で進めていくことに決まりました
 
まず、これまでの予算・決算委員会のスタイルについてご説明します。これまで、船橋市議会は、予算・決算委員会について「特別委員会」という形を取って予算と決算の審議をしていました。この特別委員会という制度の下では、予算委員会と決算委員会は、基本的には1年に4回開催される市議会定例会において、各議会毎に結成されていました。メンバーは、各会派3人につき1人の選抜メンバーによる13人の議員から構成されています(会派の数により人数は流動的)。
 
この「特別委員会」のメリットは、選抜された13人のメンバーが全ての予算案について、全体を俯瞰して、分野横断的に、横串をさすようなイメージで質疑することができることです。
 
しかし、デメリットとしては、①予算と決算という非常に重要な議案に、全ての議員が主体的に関われないこと、②各議会毎に異なるメンバーで構成されるため、予算の計画からその執行、そしてそのまとめである決算までの流れを、年間を通じて同じメンバーで一貫した審議ができないという2点がありました。
 
次に、常任委員会化の方法については2通りのパターンがあります。
 
1.構成メンバーに関してはこれまで通り各会派からの選抜メンバー制にして、少人数で全体を見る(横串をさす)という方法で、年間を通して固定メンバーで行うやり方。しかし、これでは上記の①の問題をクリアできません。
 
2.もう一つが、議長を除く議員全員を構成メンバーとするやり方。
船橋市議会は50人の議員で構成されるので、全員で一斉に審議をするとなると膨大な時間がかかることと、非効率を生み出すため、やるとすれば、現在も機能している5つの常任委員会(総務、健康福祉、市民環境経済、建設、文教)に、それぞれの所管に関する予算と決算の案件を配分して審議する分科会方式だろうと考えられます。このやり方であれば、上記の①と②の課題を全てクリアできます。ただ、常任委員会だけの審議としてしまうと、それぞれの議員は、自分の所属する委員会に関する案件しか関われないという懸念がありますが、予算・決算委員会の全体会を分科会の前後に開き、総括的な質疑をできる場を設定すれば、この問題も解決できることと思います。
 
おそらく、2の方法を軸に、今後の船橋市議会における予算・決算委員会の常任委員会化について話し合われていくことになると思います。
 
船橋市議会の審査機能及び政策提言能力のさらなる向上のためにも、予算・決算委員会の常任委員会化はしっかりと進めていきたいと思います。
 
3月7日の議会運営員会の録画中継はこちらからごらんいただけます。
 
2017年3月21日 船橋市議会議員 石川りょう