{0572514D-5556-4E85-B22F-C5F13F8E5441}

 

皆さん、こんにちは。

船橋市議会議員の石川りょうです。

 

今議会(平成29年第1回定例会)に発議をさせていただいております発議案第5号「海老川調節池(千葉県事業)の事業促進に関する意見書」ですが、まずは、今月9日に開催された総務委員会にて全会一致で採択をいただきました。委員の皆様、慎重審議をいただきまして、誠にありがとうございました。
 
まずは、今回の発議案の内容を以下に添付させていただきます。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【発議案第5号 海老川調節池(千葉県事業)の事業促進に関する意見書】
 

(提出者)石川りょう
(賛成者)高橋けんたろう、うめない幹雄、齊藤和夫、つまがり俊明


 船橋市は、昭和30年代以降、東京の通勤圏拡大に伴う宅地開発により、急激に都市化が進展するとともに人口が急増し、現在では62万人を超え、県内で2番目の規模を有している。海老川流域では、この急激な都市化による大幅な雨水流出量の増加により、昭和50年代から平成初期にかけて大規模な浸水被害が頻発するようになったため、千葉県は海老川本川などの整備に尽力され、今では当時のように大規模な浸水被害が発生することはなくなった。しかしながら、近年、異常気象などの影響もあり、海老川の上流に当たる飯山満川など、支川の流域ではたびたび浸水被害が発生し、河川改修による早急な治水安全度の向上が求められている。海老川上流域の河川改修を行うためには、洪水を一時的にためて下流河川への流量を減少させる海老川調節池が必要不可欠であり、一刻も早い整備が望まれている。
 また現在、海老川上流地区においては、「海老川の水辺空間や周辺の緑との調和など自然環境に配慮したまちづくり」を行うための土地区画整理事業が検討されている。海老川調節池には、水辺の貴重なオープンスペースとしての多目的利用が計画されており、土地区画整理事業予定地と隣接する海老川調節池に、水と緑と人が生き生きと触れ合える大きな空間が創出されることは、市民の福祉の向上に寄与するものである。
 千葉県の事業として進められている海老川調節池は、平成27年度末時点で約92%の用地を取得し、暫定的に掘削を行い、治水効果の一部発現が図られているところではあるが、調節池を含む二級河川改修事業は昭和51年から計画されているものであり、船橋市民はその完成を、治水対策という側面及び貴重な水辺のオープンスペースの創出という側面からも大いに期待している。
 よって、千葉県においては、当該予定地の用地買収を早期に進め、海老川調節池を一日も早く完成するよう、強く要望する。
 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
船橋市議会    
(提出先)
千葉県知事

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
1.まず、「発議案」とは何か?
議員が提案する定例会における議案のことです。今回は、私が提出者となり、私の所属する会派・新成の皆さんに賛成者となっていただき、発議しました。
 
2.「意見書」とは何か?
地方自治法99条には、「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる」とあります。この条文をもとに、今回、船橋市議会として、千葉県知事に対して意見書を提出したいと考えました。
 
3.海老川調節池事業とは?
船橋市東町に予定されている調節池です。
海老川の洪水被害を解消するために、昭和51年から着手されており、完成すれば、降雨量50ミリに対応できることになります。調節池の面積は22ヘクタール、調節容量43万3000トンの治水計画です。
 
4.なぜ、今回、意見書を提出したのか?
海老川調節池事業は、昭和51年(もう40年近く経ちますね)から計画されているにもかかわらず、用地の買収が思うように進まず(現在は約92%が買収済み)完成に至っていません。もちろん、千葉県はこれまでにも土地の買収を進めようと努力をしてくださっているのですが、時間がかかっているのが現実です。私は、日々の議員活動の中で、市民の皆さんから、海老川上流河川である飯山満川に関する治水対策の陳情をいただくことがとても多くありました。その度に船橋市役所下水道部へ相談に行ったのですが、飯山満川の抜本的な治水対策を進めるためには、県事業である海老川調節池の完成を待たなければならないというものでした。海老川調節池が無いままに、その上流である飯山満川の治水対策(河道の拡幅など)を行うと、その下流である海老川本川の流域、つまり、本町などの市街地が水害を起こしてしまうのです。治水事業は、下流対策からが基本なのです。したがって、海老川調節池が完成しなければ、その上流の治水対策は進まないというくらい大切な事業なのです。今月26日に誕生する千葉県知事(現新にかかわらず)に就任早々に船橋市議会からの意見書を見ていただき、事業促進に対する一層のご努力をお願いしたいという趣旨で提出しました。
 
以下に、船橋市議会の録画中継のリンクをご紹介いたします。今議会の本会議や委員会(総務委員会)の場での本発議案に対するやり取り(私と他の議員の皆さんとの質疑のやり取り)が詳しく見られます。
 
 
 
 
2017年3月14日 船橋市議会議員 石川りょう