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皆さん、こんにちは。

船橋市議会議員の石川りょうです。

 

昨日(11月10日)は、今年のマニフェスト大賞で優秀賞を受賞された方々による全国の議会改革や議員活動についての最先端の取り組みの数々について聞き、大いに勉強させていただきました。

 

マニフェスト大賞は、早稲田大学マニフェスト研究所所長の北川正恭・前三重県知事らの提唱で2006年に始まりました。地方自治体の首長や議員、地域主権を支える市民の活動実績を募集して表彰するものです。政策重視の地方政治を進める人や団体に名誉を与え、さらなる政策提言を促す狙いで毎年実施されています。

 

今年は、全国から過去最多の2,514件の応募があったそうで、年々その内容はレベルが高くなっているというのが、マニフェスト大賞実行委員会の見解でした。

 

私の印象もまさにその通りで、「ほ~、今の先進議会はこんなことまでやっているのか!」、「この議員のやっている議員活動は是非真似したい!」と思えるような内容がたくさんありました。

 

その中でも私が特に良いと思った取り組みは以下の3点です。

 

1.呉市議会の議会図書室改革

「議員の知的拠点としての議会図書室を目指して」をコンセプトに、レファレンス機能を向上させるため、常駐の司書を配置。目的は、議員や事務局職員が持ちえない広い視野での情報収集能力を、一般質問や政策形成に活かすためということです。

 

私も、定例会毎の一般質問作りにはわりと苦労をしていて、アドバイスをくれる人、調査をしてくれる人がいたらどれだけ助かるかと常日頃から思っています。このような議員の調査の手助けをしてくれるのが司書さんだというわけです。

 

私は会場からこの司書さんに質問をさせていただいたのですが、どうやら最初は、議員の方からアプローチは少なく、司書さんの方から、「今どのような調査を必要とされていますか?」、「どのようなテーマを考えていますか?」というような形で聞いて回ったということでした。ここに、議員の方々の受け身の姿勢を感じてしまったのですが、この司書さんのアウトリーチの努力のかいもあって、今ではたくさんの議員の方々が自ら司書さんを訪ね、情報や調査をお願いするようになっているそうです。

 

船橋市議会にも是非ほしい!!

 

2.伊丹市議会の相崎佐和子議員による議員マニフェストの提示

「議員って、何をやりたいか・何をやっているか・何をやったか、わからない」

住民からよく聞くこの言葉に対して、議員は住民の代表として、その声を拾い実現する責任と義務を負っているから、「わからない」というこのような状況は許されないという信条のもと、①選挙前にはマニフェストを公開し、②4年間の議員活動中には積極的にその進捗を報告し、③次の選挙の直前には「通信簿」という形でその検証を行っている。

 

会場から相崎議員に質問させていただいたのですが、私は、予算編成権を持たない地方議員にはマニフェストはそぐわないのではないか?と思っているところがありました。

 

しかし、相崎議員からのお答えを聞いて、①自分が関心があって取り組みたい市政のテーマを挙げて、②そのテーマに関する活動をどれだけ議員活動で行ってきて、③その中で成果を出せたもの、出せなかったものを仕分けして公開することだけでもマニフェストになりうるということに確信を持ちました。

 

これまでの1年半の議員活動の中で、自分の取り組みたいテーマが明確になってきました。

私も、これから自分のマニフェスト作りを進め、次回の選挙の際には、船橋市民の皆さんに明確にお示しをしていこうと思います。

 

3.新城市若者議会

平成27年4月1日から施行した「若者議会条例」に基づいて、新城市若者議会がスタートしています。15歳(高校生)から29歳までの若者20名で市の予算1,000万円を財源として、若者が活躍できるまち・世代のリレーができるまちとなるための政策を検討して市長に答申するものだそうです。

 

何が素晴らしいかというと、実際にこの若者会議に1,000万円の予算がついていることだと思います。若者たちが自分たちで企画立案・提言した施策が、実行されるのです。これはやる気になりますよね。

 

現在、この若者議会は2期目を迎えているのですが、今期の議長はなんと15歳の高校一年生の女性でした。高校一年生とは思えない度胸と、話の面白さに、プレゼンテーション大会の会場中が笑いと感心に包まれました。

 

会場の参加者から彼女に対して投げかけられた質問への答えが心に突き刺さりました。

自分たち(若者議会)はあくまで若者視点の政策のみ。本物の議会には、全ての世代、もっと大きな視点で考えていってほしい」と。

 

2016年11月12日 船橋市議会議員 石川りょう

石川りょう公式ホームページ