皆さん、こんにちは。
船橋市議会議員の石川りょうです。

最近、立て続けに千葉県やその近隣を震源とする比較的規模の大きな地震が起こっています。地震が起きるたびに、いつもっと大きな地震が起こるのではないかと不安になっているのは私だけではないと思います。

今日は、7月13日に開催された総務委員会の一つのテーマであった「千葉県地震被害想定調査結果」についてご報告いたします。

このほど、千葉県が、2つの地震を想定した被害想定調査結果を報告したということで、船橋市役所危機管理課より、船橋の被害予想などの報告を受けました。

まず、想定した2つの地震は以下のとおりです。
(1)千葉県北西部直下地震 マグニチュード7.3 震源は習志野市と千葉市の境界付近深さ約50km 主な被害想定項目は揺れと火災
(2)房総半島東方沖日本海溝沿い地震 マグニチュード8.2 震源はいすみ市南東約75km深さ約25km 主な被害想定項目は津波被害

マグニチュードは(2)の方が大きく、津波による千葉県全体の被害も(2)の方が多いのですが、震源の関係もあり、千葉県の想定では、(2)の地震による船橋市の被害は相当限定的でした(死傷者数の予想がゼロ)。むしろ、船橋市で予想される被害が大きいのは(1)の千葉県北西部直下地震でしたので、今回のブログでは、こちらの地震について書かせていただきます。

今回の千葉県の調査で想定した地震の規模は、震度6強、冬の18時、風速は8m/sです。船橋市における被害想定は以下のとおりです。今回の県の調査の数字の横にかっこ書きで、平成22年度の船橋市による調査の被害想定(同じ地震)を記載します。

①建物被害全壊(揺れ+液状化) 15,390棟(9,515棟)
②火災消失頭数9,400棟(5,147棟)
③死者数650人(201人)
④負傷者数4,800人(4,898人)
⑤避難者(1日後)82,000人(242,188人)
⑥避難者(2週間後)135,800人(221,792人)

ご覧のとおり、船橋市だけで死者数が650人も予想されているのです。このうち、火災による想定が470人と最も多くなっています。甚大な被害です。

今回の千葉県が想定した被害の数字と、平成22年度に船橋市が同じ地震において想定した被害の数字とが異なってきています。総じて、今回の千葉県の想定の方が被害が大きく予想されています。特に、死者数の想定が、船橋市の想定だと201人だったものが、件の想定だと650人となっています。この開きの理由を総務委員会にて尋ねたところ、火災による死者数を低く見積もっていたためだとの回答を得ました。船橋市には、木造住宅の密集地が多くあり、そういった場所での火災の被害が想定されます。船橋市としては、今回の千葉県の想定を重く受け止め、市によるさらなる独自調査の実施を検討するのみならず、「地域防災計画」の改訂なども考えていくという回答も得ました。

防災に強いまちは「安心のまち」です。
私は、引き続き、総務委員会にて、船橋市の防災政策について注視してまいります。
皆さんも、地震に備えて、備蓄品などの備えをお願いいたします。

2016年7月22日 船橋市議会議員 石川りょう
石川りょう公式ホームページ