皆さん、こんにちは。
船橋市議会議員の石川りょうです。

今日は、表題のとおり、船橋市のご当地ナンバー(自動車)について書かせていただきます。
先日のりょうCafeにて、ご参加いただいた方から、「なぜ船橋の自動車のナンバーは船橋ではなく、習志野なのか?これを船橋に変えたほうが、船橋のシティセールスのためにも良いのではないか?」というご指摘をいただきましたので、少し調べてみました。

1.なぜ、「船橋」ではなく「習志野」ナンバーなのか?

「習志野」ナンバーは、国交省慣らしの自動車検査登録事務所が1967年に開設されて「千葉」ナンバーから独立してできたそうです。そもそも「習志野」という名前は、1873年に、明治天皇が、陸軍駐屯地にて篠原国幹少将の見事な指揮ぶりを見て、「篠原に習いなさい」とおっしゃった「習篠原」から「習志野原」ができたと言われているそうです。それから94年後の事務所開設の際に、地元も「由緒ある地名」として受け入れたことで「習志野ナンバー」ができあがったそうなのです。

2.習志野ナンバーから船橋ナンバーに変えることは可能なのか?

可能性はありそうです。
平成16年と平成25年に、国交省が「新たな地域名表示ナンバープレートの導入」ということで、全国にご当地ナンバーを募集したことがあります。しかし、その要件が、①地域特性や経済圏等に関して、他の地域と区分された一定のまとまりのある地域であり、一般に広く認知された地域であること。また、原則として、単独の市町村ではなく、複数の市町村の集合体であること。②対象地域内の登録自動車数が10万台を超えていること。③対象地域において、地域住民の具体的なニーズがあること。④対象地域における地域振興・観光振興の中で、新たな地域名を表示するナンバープレートの位置づけ、活用方策等が明確に示されていること。⑤対象地域を管轄する都道府県において、自動車保有関係手続きのワンストップサービスを導入しているまたは3年以内の導入が道府県として機関決定されており、かつ、具体的な導入計画が策定されていること。などなっているのです。

船橋市は、第1回募集(平成16年)の際に、申請を検討したのですが、断念した経緯があります。理由は以下の2点です。

(1)要件の①にある、原則として、単独の市町村ではなく、複数の市町村の集合体であること
とされているため、船橋単独での申請は認められないと考えた。

(2)「船橋」ナンバーが実現すると、現行の「習志野」ナンバーの、習志野市、八千代市などと、市川市、浦安市、鎌ヶ谷市などを分断する形となってしまい、「現行ナンバーの、地域を分断するものは認めない」という国交省の見解に従った。

3.船橋市(市役所)は、今後をどのように考えているのか?

しかし、平成25年の国交省による「ご当地ナンバー募集(第2弾)」においては、なんと、単独自治体による申請も通っているのです。その例が、、川口、郡山、越谷、杉並、世田谷などです。このことを受けて、平成25年の第3回船橋市議会定例会で、当時の議員の方が、市の今後の方針について一般質問をされていました。当時の船橋市役所企画税制部長の答弁は、「今回の事例から見ましても、本市においても導入決定の可能性が十分考えられると、また、導入の効果として地域の活性化、それから地域振興に十分寄与できるのではないかと考えておりますから、次回募集があれば、ぜひ検討してみたいと思っております」というものでした。

これまで2回の募集状況を考えると、次回の公募は平成25年の10年後の平成35年(今は平成28年なので、あと6年後)くらいかもしれないのですが、船橋市としては前向きに考えているということです。

ここまで考えると、私の中で、今後調べてみようと思う点が2点出てきました。
1.国交省のご当地ナンバー公募以外の手法で、船橋ナンバーに変えるスキームは本当に無いのか?
2.船橋市には、原動機付自転車(スクーター)やバイクには「船橋」というご当地ナンバーがあるのですが、これはどのようなスキームで実現できたのか?
これから上記の2点を調査して、またブログでご報告いたします。

2016年7月11日 船橋市議会議員 石川りょう