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皆さん、こんばんは。
船橋市議会議員の石川りょうです。

表題の通り、今日は午後1時半から5時くらいまで総務委員会でした。
写真は、総務委員会後に会派室(市役所10階)から撮った写真です。久しぶりに見ましたね。こんなきれいな夕陽を。最近天気が悪かったので。

今日の総務委員会の議題は、(1)船橋市まち・ひと・しごと創生総合戦略についてと、(2)船橋市役所職員の研修制度・人材育成についてでした。

委員会の様子は、2・3日後に、こちらのページで録画放映が流されますので、全てを見たいという方は、是非ご覧になってみてください。

今日のブログには、私がした質問(2つのテーマのうち、「船橋市まち・ひと・しごと創生総合戦略)についてまとめさせていただきます。

先日のブログにも書かせていただいた通り、この「船橋市まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、2月19日から3月22日までのパブリックコメントを経て、すでに「完成」されたものです。したがって、今日の総務委員会で意見や提言を述べたとしても、それが即採用されるわけではありません。しかし、私はあえてたくさんの意見や提言を述べさせていただきました。その目的は、私の果たしたい目標である「市民の皆さんや執行部(市役所)の皆さんからも頼られる議会になる」ためです

【基本目標1:働きたい「しごと」があるまち・船橋(しごとの創生)に関する質問】
(Q-1)P.9施策2「企業の成長支援」の重要業績評価指標(KPI)で示されている製造品出荷額の目標が、平成24年の5,541億円を平成31年には5,763億円にするとされており、また、年間商品販売額(小売)も、平成24年の4,528億円から平成31年委は4,709億円にするとされているが、前者に関しては、平成25年で5,978億円、平成26年で6,416億円、後者では、平成25年で4,798億円となっていて、両者ともすでに平成31年に設定している目標値を超えているが、この目標数値は低く見積もり過ぎているのではないか?

(Q-2)本市の産業のSWOT分析を行うと、「弱み」として交通渋滞が挙げられている。「しごと」を創出するという視点から、本市として、交通問題、道路問題を何とかするという施策を打つべきではないか?

(Q-3)P.11施策4「農水産業の活性化」では、事業として①農水産物の付加価値の向上、②耕作放棄地対策の推進、③後継者育成の推進が掲げられているが、KPIには農水産物の単価を上げることにしか言及が無く、これでは①にしか対応していない。各事業にKPIを示しておかないと、PDCAサイクルを回せないのではないか?

【基本目標2:行ってみたい魅力があふれるまち・船橋(魅力の創生)に関する質問】
(Q-4)P.14施策の基本的方向で、本市の交流人口(通勤、通学、買い物、レジャーなどで船橋を訪れる人)の増加に取り組んでいくと書かれているが、通学者を増やすためにも、大学や私学を誘致する努力を施策の中に入れるべきではないか?そうすれば、①交流人口の増加のみならず、②教育環境の充実にもつながるし、③本市の文化的魅力の向上にもつながると考える。

(Q-5)P.17施策2「船橋に行ってみたいと思う魅力の創出」では、船橋アリーナで開催する千葉ジェッツホームゲームの平均観客動員数を、平成26年の2,096人から4,500人にするとあるが、先日行われたホーム最終戦の観客数が約4,600人であったことを勘案すると、野心的過ぎるのではないか?

【基本目標3:結婚・出産・子育ての希望がかなうまち・船橋(ひとの創生)に関する質問】
(Q-6)p.22合計特殊出生率について、本市は平成25年の1.39から平成31年に1.43、平成42年(2030年)に市民希望出生率である1.73を目指すとあるが、国は2060年に1億人の人口確保を目標にしている。この国の目標を達成するためにも、本市には2030年に人口置換水準である合計特殊出生率2.07という目標を設定してほしいと考えるが如何?

(Q-7)本市の合計特殊出生率は、2005年に1.18だったものが、2014年に1.39へと上昇しているが、この要因をどのように分析しているか?

(Q-8)(前項の質問の答えが、新たなマンション開発も一つの大きな要因であったことを受け)新宿で実例があるように、本市でも、これから一定規模以上のマンションを作る際には、保育施設の併設を義務付けるなどの措置を取ってもいいのではないか?

(Q-9)p.26施策3「安全に安心して子育てできる環境づくり」ではKPIとして「人に優しい歩道の整備延長」しか言及されていないが、本当に市民からの要望が多いのは公園整備である。公園整備に関するKPIも定めるべきと考えるが如何?

(Q-10)日本社会全体での晩婚化・晩産化が進んでいるという現状を受けて、小中学校における保健体育などの授業に、妊娠や出産などに関する知識の普及といった独自のカリキュラムを考えてみてはどうか?

【基本目標4:いつまでも住み続けたい安心・安全なまち・船橋(まちの創生)に関する質問】
(Q-11)P.42「子どもたちの郷土愛醸成」に対する主な事業が、①こども未来会議室事業と②地域に飛び出せ!ふなばし夏のボランティア体験の二つしか挙げられていない。子どもたちの郷土愛を醸成するためには、船橋市自体についての知見を深めることが重要と考える。そのために、本市の歴史、文化、特色、現状などを知るためのスタディツアーや講演といった企画、西図書館に集められて、これからデジタルアーカイブ化もしていく本市所有の貴重な郷土資料の活用なども事業の中に入れていくべきと考えるが如何?

(Q-12)「まちの創出」という目標を考えた時に、人と人とのつながり、いわゆるソーシャル・キャピタル(社会関係資本)を醸成するということがその基本となると考える。しかし、基本目標4の施策の中にはこの視点が入っていない。本市には、地域福祉計画の中にすでにソーシャル・キャピタルの概念を取り入れているし、そのための施策をたくさん打っている。この視点を基本目標4の中に是非とも取り入れてほしい。

以上が、本日、私がさせていただいた質問の概要になります。
これらについて執行部から受けた答えは、私の中での解釈は当然ありますが、全てを正確に文章化することが困難で、誤解を招く危険を回避するために、あえて書きませんでした。答えが気になるという方は、是非ともこちらのページから録画放映をご覧ください。

今日の総務委員会は、私の質問以外にも、たくさんの議員の方からたくさんの質問が出ました。生意気を言って申し訳ないのですが、これこそまさに、多種多様なバックグランドや視点を持ち、様々な市民の方を代表する議員ならではだなと感じました。私の目指す議会の姿は、まさにこのようなものなのです。市が設置する推進本部や懇話会とはまた違った視点を持ち込むことができる存在。それが市民の皆さんの代表である議会。

最後に私はこのような質問をして締めくくりました。
「船橋市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の5ページには、⑥客観的な指標と効果検証の実施として、「毎年度、市長を本部長とする船橋市まち・ひと・しごと創生推進本部や、産業界・行政機関・教育機関・金融機関・労働関係団体・メディア(産官学金労言)の関係者及び住民代表で構成する、船橋市まち・ひと・しごと創生懇話会において、進捗状況を確認し、改善を図っていくとともに、必要に応じて総合戦略を改定する」とある。今日の総務委員会の議論を聞いて、価値があると感じたのであれば、この文言の中に、是非、市議会または総務委員会という文言も入れてほしいと要望しました。これに対する執行部からの答えは、「配慮が足りませんでした。そのようにします」という非常に前向きなものであったと理解しています。

2016年5月11日 船橋市議会議員 石川りょう
石川りょう公式ホームページ