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皆さん、こんばんは。
船橋市議会議員の石川りょうです。
今日の午前中は、標記の通り、「船橋海老川・長津川福像めぐり」というイベントの開会セレモニーに出席させていただきました。

こちらのイベントは毎年開催されており、今年で24回目ということです。主催はNPO法人「環境を考える市民の会」。毎年開催されて24回目ということは、私が10歳(小学校4年生)の頃からずっと続いているイベントなんだと考えると、無性に胸が熱くなりました。

正直に申し上げます。
私はこれまで、このようなイベントに来賓として出席させていただくことに「何の意味があるのだろうか?」と自問自答していました。主催者からすれば、我々はただの飾りだろうか?ですとか、政治家からすれば、イベントの出席者の皆さんに顔を売るための、いわば選挙のための活動だろうか?といった具合にです。そんなことのために出席する意味はあるのだろうか?と常々考えていました。

しかし、今日、私は確信しました。
少なくとも、今日のイベントの開会セレモニーに出席させていただいたことに関して、その大きな意義を感じることができました。

それは、このイベントに人生をかけてきた、または、強い思い入れをもって関わってきたという人たちの想いに触れさせていただいたことのありがたさです。

もともと本イベントを主催されているNPO法人「環境を考える市民の会」は、海老川を中心として、船橋市の環境問題を改善していこうとしていらっしゃる市民団体です。まさに、私が理想としている、自分たちにできることは何かを積極的に考えて、そのために実際に行動するという「主体的市民」の皆さんの集合体なんです。

私は今日、このような方々がこれまで苦労をして作り上げてきた、そして、続けてきた24年間の想いの結晶である晴れ舞台を目の当たりにさせていただいたのです。それだけで、セレモニーに参加させていただいた意義を十分に認識することができました。

私にそれを気づかせてくれたのは、野田佳彦前内閣総理大臣の挨拶でした。

いつ聞いても思うのですが、野田前総理のスピーチは「すごい」の一言です。形式的になりがちなセレモニーの挨拶で、こんなにも聞いて良かったと思えるスピーチをする人を私はこれまで見たことがありません。政党や党派などに関係なく(私は完全に無所属です)、この「人」はすごいと心から思えます。

今日のスピーチでは、今、日本中の皆さんの関心が非常に高いであろうラグビーワールドカップでの日本の大勝(サモアに対する)の話から入りました。見事だったのが、このラグビーというスポーツから市民活動を、つまり、今回のイベントを主催した団体や人々の活動を描写したことです。

前総理曰く、ラグビーとは、ボールを持った前の人が倒されて、それでもそのボールを後ろにいる味方に引き継ぎ、またその人が倒れても仲間に引き継いでいく・・・。この姿こそ、これまで24年間にわたりラグビーボールをタスキ代わりに引き継いできたこのNPO法人の活動そのものではなかろうか。この年月の間には他界された方々もいらっしゃる。しかし、その後には必ず新しい担い手が現れてそのタスキを引き継いできた。これこそまさに市民活動のあるべき姿ではなかろうかということでした。

おそらく会場にいた誰もが思っていたことを、見事なたとえ話からわかりやすく表現して見せた。「すごい」の一言です。今の私では到底できることではありません。政治家としての厚みと重みの違いをまざまざと見せつけられました。

今日の前総理のスピーチから学んだこと。
それは・・・・・
①スピーチをするにあたってのメインとなる聴衆(一番聞かせなければならない対象)は誰かをしっかりと理解すること、
②メインとなる聴衆が最も聞きたい、言ってほしいと思っていることを理解すること、
③自分の話に惹きつけるために、今一番話題になっていること、聴衆の多くが知っている身近な話題から話を始めること、
です。

以上を胸に、明日からも精進してまいります!

2015年10月4日 船橋市議会議員 石川りょう
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