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今日のお昼のTBS情報番組「ひるおび」に、大学院での私の指導教授の一人である北川正恭元三重県知事が出演していらっしゃいました!

例の東京都議会での女性蔑視ヤジの問題に関するコメンテーターとしてです。
この問題は、当然のことながら、女性に対するあのような低レベルな野次自体も大問題ですが、人々の代表であるべき議員が、あのようにレベルの低い人間であることが浮き彫りになってしまった点でも大問題であったと思います。

しかも、それが日本の首都である東京都議会だったということが衝撃だったのではないでしょうか?東京都議会といえば、東京都の予算を決定する議会ですが、13兆円の規模を誇るのです(スウェーデンや韓国の予算規模とほとんど同じ!)。そんなどでかい予算を決定する議員は、年間2400万円もの報酬を受け取っています。まさに「地方議会の雄」といえる存在です。

そんな、何もかもが日本一を誇る東京都議会の議会が、議員が…。これでは、政治家に対する信頼なんて、ますますなくなってしまって当然だと思います。

しかし、その責任の一端は都民の皆さんにもあるのだと思います。よく、そんな政治家を選んだのが都民だから、都民の責任という言われ方をしますが、私はその論理には完全に同調することはできません。なぜなら、立候補している議員候補の大半がこんな人たちしかでてきてないようなら、そもそも誰を選んでも同じだからです。それに、政治家は、人前で取り繕うことが得意です。特に選挙前などはそうでしょう。誰にでも聞こえのいい政策を掲げ、ポスター写真には修正を施し…という感じです。

私が言いたい有権者の責任は、むしろ、選んだ後なのです。選挙が終わればたちどころに興味を無くす、議会も見に行かない、議員が日頃どのような活動をしているのかにも関心を示さない。要するに、議員に対する有権者の監視が全く効いていないのです。これでは議員のほうも気が緩みますよね?「どうせ有権者は見てないんだし」という感じです。

今回の一件で、都議会をはじめとする地方議会の役割や、議員の資質といった面に、スポットライトが当たったと思います。一過性のネタで終わらせるのではなく、これを契機に、より多くの有権者が議員や議会をしっかり監視するという文化が根付くといいなと思います。

とまぁ、カッコいいことを言いましだが、僕の場合は、明日の修士論文の口頭試問の場で、この北川正恭教授という強敵(笑)からの容赦無い厳しい質問の数々に打ち勝たなければ卒業できないという大問題があるのでした…。

2014年6月27日 石川亮(いしかわりょう)