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こんにちは。石川亮です。
4月10日(木)は、一新塾にて、山中光茂・三重県松阪市長のお話を聴く、貴重な機会をいただきました。

畏れ多くも、会の司会を仰せつかったのですが、そのおかげで、山中市長と事前にお話をさせていただく時間を持つことができました。役得というやつですね!

一言で山中市長の印象を申し上げると、「謙虚な人」という感じでした。誰にでも物腰柔らかく、とても誠実に対応くださる方でした。

【1.山中市長という人】
さてさて、山中市長はどういう方かといいますと、慶大の法学部を卒業された後、再度学士入学をされて医学部を卒業し、医師免許を取得されるんですね。その後、松下政経塾を経て、NPO法人の医療担当専門員としてケニアに赴任されたのです。驚きだったのが、私が青年海外協力隊としてケニアに派遣されていた時期とかぶっていて、しかも、任地もケニア西部。共通の知り合いもいたことに、チョット嬉しくなりました。

個人的な話ですいません。山中市長は、その後帰国され、三重県議会議員として初当選し、松阪市長選挙に出馬して当選。現在2期目ということなのです。

【2.理想の選挙】
まず、山中市長のお話を聴いて感動したのが、「人々に請われて市長になっている」ということなんです。政治家は、私も含めてですが、なろうと思って、自分から立候補してなるという人が大半だと思うんです。でも、人から頼まれてなるというのが理想ですよね。以前にお話を伺った北海道夕張市の鈴木直道市長も同様だったことを思い出しました。

山中市長は、そもそも市長選挙に出るつもりは、ご自身の中ではなかったそうです。しかし、当時の松阪市は、現職の市長が、対戦候補なしの無投票で再選が決まる状況が続いていたそうです。そこに疑問を抱いていた山中市長は、松阪市の市民団体に所属し、有志でローカルマニフェストを作成していたそうです。そして、市長選の時、このままでは、対抗馬なく現職の市長の再選が決まってしまうという状況に置かれ、その団体内で、誰かを推すという話になった際に、山中市長が選ばれたというわけなんです。

2期目の選挙のときなんて、ご自身ではほとんど選挙戦のようなことはせず、市長を応援する有志が、「世にいう選挙活動」を行ってくれたそうです。看板へのポスター貼りも、応援してくれる子どもたちが、「市長、頑張ってね~!」と言って、手分けして貼ってくれたそうです。

結果は、当選。
対立候補には、自民・民主・公明党などが相乗りし、石破さんや岡田克也さんらが応援に来ていたそうです。

こういう現象は、本当に市民に望まれているから起こりうる現象であり、市民に愛されているんだなと強く感じました。しかし、当然、無条件に愛されているわけではありません。市長のこれまでの努力と人間性があるからなんだと思いました(その努力の部分に関しては、次回の後半でお話します)。

2014年4月11日(金) 石川亮